オンライン会議の音声・文字起こしテキスト・画面をすべて記録「toruno」

リコーは、オンライン会議やウェビナーの音声、文字起こしテキスト、表示されていた画面をまるごと自動記録するクラウドサービス「toruno(トルノ) ビジネス」を、4月12日に法人向けに提供開始する。個人向けサービス「toruno β版」は「toruno パーソナル」に名称変更する。

記録したいと思ったらすぐに記録開始できるよう、かんたんに起動できるデスクトップアプリで提供。記録アプリであるデスクトップアプリと、クラウドに記録した会議を管理・閲覧するためのWebサービスで構成される。

Microsoft TeamsやZoomなどのWeb会議ソフトとあわせて起動。起動後は最短1クリックでオンライン会議の記録が開始できる。会議参加者全員の発言を記録するために全員がサービスにログインするといった事前準備や、オンライン会議ソフトとの連携・設定は不要。ユーザー1人が記録をすれば、全員の音声を記録・文字起こしできる。話者識別機能は非搭載。

テキスト変換は、アドバンスト・メディアの音声認識 API「AmiVoice Cloud Platform」に連携。企業ごとの用語や、業界用語などの変換もできるよう、ユーザー辞書機能も提供する。

記録した音声、発言テキストおよび画面を、時系列で表示。「聞く」「読む」「見る」を同時にできることから、直感的に情報キャッチアップが行なえるとしている。

会議中の重要な発言をブックマーク可能。ブックマークした個所表示や聞きたい発言からの頭出し再生もできる。音声の再生スピードを0.5倍～2.0倍速に変更可能。5秒、30秒の再生位置ジャンプ機能や、発言を画面上で修正できるダイレクト編集機能も搭載する。

共有はURLにより可能。チーム内はURLのみ、チーム外へはURL＋パスコードで共有できる。

テキスト、音声、画面キャプチャをそれぞれのデータ形式でダウンロードし、個別に共有もできる。音声データはMP3形式、テキストデータはtxt形式およびcsv形式、画像データはjpeg形式。

今回提供を開始する法人向けのサービスは、契約した組織(チーム)で利用できるようユーザー管理機能を開発し、また、チーム内での会議共有がしやすくなる改善を行なっている。

料金は記録時間により異なり、toruno ビジネスの月額基本料金は月20時間プランで6,000円(税別/以下同)、月100時間プランで28,500円、月500時間プランで135,000円。3週間/30時間までの無料トライアルも用意する。

toruno パーソナルでは無料プランと1,650円(税込)の有料プランを用意し、無料プランでは3時間まで、有料プランでは月10時間まで。ビジネス、パーソナル共に有料プランでは既定の記録時間を超えた場合の従量料金も用意する。