ヤマト、「クロネコメンバーズ」拡充。荷物受取の手間削減

ヤマト運輸は、個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」を3月22日に刷新。新たなデータ基盤の活用で、各種機能の利便性やアプリ・Webサイト画面の視認性や操作性などを向上させた。

「My荷物一覧・荷物詳細」「各種通知」「Myカレンダーサービス」の機能をそれぞれ拡充したほか、会員情報の本人認証を素早く簡単にできるようにしている。

My荷物一覧・荷物詳細の機能拡充により、荷物の依頼主名や品名、サイズなど、自分に届く荷物の詳細を一覧で確認できる。また、コンビニエンスストアやPUDOステーションで受け取る際の受け取り用バーコードを「荷物詳細画面」に表示することで、「お届け予定通知」メールなどのURLにアクセスしてバーコードを表示させるという手間を削減している。

そのほか、災害などによる荷物の遅延情報を、画面上で確認可能。荷物の発送や到着エリアに集配規制が発生している場合、注意喚起や遅延情報ページへのリンクを「荷物詳細画面」に表示する。

各種通知については、メールに表示される荷物情報や操作項目を見やすくするため、文字のみのテキスト形式から画像やボタンに対応するHTML形式に変更。お届け予定、品名などの荷物情報や、受け取り方法の変更などの操作を視覚的に行なえるようにしている。

また、荷物の受け取り忘れを防止するためのリマインド通知機能を追加。コンビニエンスストアやPUDOステーションに届けられた荷物について、保管期限の1日前にリマインド通知が届く。

そのほか、宅配ボックスへの配達も「納品完了通知」の対象に加え、宅配ボックスの番号や暗証番号を表示する。これにより、不在連絡票が手元になくても「荷物詳細画面」を確認すれば、宅配ボックスから荷物を取り出すことができる。

Myカレンダーサービスでは、受け取り場所の選択肢に、これまでの「自宅」(対面配達)、「店舗」(コンビニエンスストア、PUDOステーション、ヤマト運輸直営店)に、「宅配ボックス」を追加。宅配ボックスに指定された荷物は、ドライバーがインターホンを鳴らすことなく自宅の宅配ボックスに配達する。

会員情報の本人認証については、これまでは自宅へのネコポスを届けることによる住所確認のみだったが、電話番号での認証を追加。SMSまたは音声での認証によって即時の認証が可能となった。これにより、本人認証が必要な「受け取り場所変更」「各種通知」「Myカレンダーサービス」の利用を、すぐに開始できる。

ヤマト運輸では、新しいデータ基盤「Yamato Digital Platform(ヤマトデジタルプラットフォーム/YDP)」の構築を進めており、今回の機能拡充はYDPを新たなデータ基盤とし、利用者と荷物の情報のリアルタイムな連携や一元化など、様々なデータの分析、活用により実現している。

なお、クロネコメンバーズのサービス開始は2007年11月で、2021年に登録者数が5,000万人を突破した。