「博多駅空中都市プロジェクト」28年竣工。JR九州

JR九州は、博多駅の線路上空を立体的に活用する「博多駅空中都市プロジェクト」に着手する。2028年末の竣工を目指す。

JR九州が「博多駅空中都市構想」として検討を進めていた事業。博多駅周辺地区において福岡市が主導する「博多コネクティッド」を推進し、博多駅の活力とにぎわいを周辺につなげるべく、博多駅線路上空(在来線竹下側)に福岡のランドマークとなる複合ビルを、新たな“都市”として開発する。敷地面積は約5,200m2。

開発するビルのコンセプトは「国際ビジネス都市・国際観光都市に相応しい機能を備えた最先端複合ビル」。用途はオフィス、ホテル、商業、広場など。

低層部イメージ

オフィスは、博多駅直結の高い交通利便性のほか、約1,000坪という博多駅周辺において最大規模の基準階プレート、BCPや感染症などのリスク対応、価値観の多様化や新たな働き方への対応などの機能を備えた、「福岡が世界に誇る最先端オフィス」を目指す。

ホテルは、全室35m2以上のゆとりのある客室とし、また線路上空を活かしたトレインビューを楽しめる客室を用意する。

そのほか、まちの回遊性向上とにぎわい創出に向けた取り組みとして、歩きやすく心地よい歩行者空間の創出、広場等を使ったにぎわい創出、博多口と筑紫口を結ぶ新たな動線の設置、筑紫通り高架下の環境改善を計画する。

広場・通路イメージ

福岡市が主導する博多コネクティッドとは、博多駅周辺地区における交通基盤の拡充とあわせ、容積率などの規制緩和により耐震性の高い先進的なビルへの建替えや歩行者ネットワークの拡大、歴史ある博多旧市街との回遊性向上に取り組み、都市機能の向上を図っていくプロジェクト。