シャープ初の化粧品。マスク生活での肌あれに着目

シャープは、同社初の化粧品事業に参入し、マスク着用の日常化に伴う肌の悩みに応える医薬部外品のスキンケアアイテム「薬用Crystaliq(クリスタリーク)」シリーズを、3月22日より順次販売する。ECサイト「COCORO STORE」で購入可能。

ラインナップは3種類で、価格は「保湿クリーム(30g) BE-Q100C」が1,280円、「保湿化粧水(120ml) BE-Q100T」が1,980円、「保湿乳液(75ml) BE-Q100L」が2,280円。保湿クリームは、3月15日より先行受注を開始する。

いずれも保水有効成分「ヘパリン類似物質」を配合。肌の水分保持に作用し、乾燥を防いで潤いのある健康な肌へと導く。また、抗炎症有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」も配合し、肌あれやニキビを予防する。

マスク販売から2年。長いマスク生活で肌の悩み

SHARP COCORO LIFE COCOROストア推進部 課長 森真世佳氏は、製品化の背景として「2020年にマスクの生産・販売を開始し、マスクが日常生活の一部となってから2年が経過。長いマスク生活の中で、肌の悩みができたという声を耳にするようになった」ことを挙げている。

マスク着用に関して同社がアンケート調査を実施したところ、マスクによる肌悩みを感じている人は男性で31%、女性で43%という結果になった。具体的な悩みは、年齢を問わず「乾燥」「ニキビ・吹き出物」「擦れる」「かぶれ・肌あれ」が多く挙がった。

SHARP COCORO LIFE COCOROストア推進部 課長 森真世佳氏

これらの結果を踏まえ、同社はマスクによる肌悩みは「乾燥」と「肌バリアの低下」の2つが原因と分析。マスクの内側は潤っているように思われるが、マスクを外す際に水分が蒸発し、肌の表面の水分まで奪われるため乾燥するという。

また、「マスクと肌が擦れることや、マスク内の高温多湿により肌を守る機能が低下することが、肌バリアの低下につながっている」と森氏は話す。

こうした悩みを解消するために、保水有効成分のヘパリン類似物質と、抗炎症有効成分のグリチルリチン酸ジカリウムを配合したCrystaliqシリーズを開発。ヘパリン類似物質は、ヒアルロン酸などと同様のムコ多糖類で、肌を整える役割が期待されている。

製品は、化粧品のOEM事業を手掛けるコスモビューティーと協業で開発。化粧水→乳液→クリームの3STEPで使うことで、より効果を期待できるというが、単独での使用も可能。いずれも無香料・無着色。

今後は第2弾として、'22年夏以降にUVケア製品、'23年以降に理美容家電と連携したスキンケア・ヘアケア製品の展開を予定している。