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窓が「基地局」に。国内4社の5G Sub6帯に対応 AGCガラスアンテナ

AGCは、国内の携帯キャリア4社に割当てられた5G Sub6帯全周波数に対応したガラスアンテナ「WAVEATTOCH」を開発した。

WAVEATTOCHは、建物の窓(室内側)に貼り付けて、街の景観や建物の外観を損ねずに、屋外をサービスエリア化できる「窓を基地局化するアンテナ」。新製品では、1台で携帯キャリア4社の5G Sub6帯の全周波数をカバーできるため、国内各通信事業者やインフラシェアリング会社への販売を目指す。今秋からJTOWERと商用実験を開始、11月から商業生産する。

5Gは、4Gとの比較で高い周波数が用いられているため、一つの基地局でカバーできる通信エリアが狭くなる。そのため5G通信エリアの拡充では、基地局数を増やす必要がある。しかし、新たに基地局を設置するための物理的な場所の確保や、景観上の制約が課題となっており、今後、複数の携帯キャリア間で共同使用する「インフラシェアリング」が重要になる見込み。WAVEATTOCHでは、そうしたニーズに対応していく。

AGCでは、2020年からWAVEATTOCHを展開しているが、新製品は4キャリアの5G Sub6帯対応とともに、小型化を実現。従来の843×185mmから550×250mmとし、設置性を向上した。