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5Gノートでミーティング、必要な“ギガ”は? ドコモ・インテル・レノボが協力

NTTドコモ、インテル、レノボの3社は、LTE/5Gを搭載した「Connected Modern PC(CMPC)」の普及に向けた協業を開始。取り組みの第一弾として、CMPC活用のためのホワイトペーパーを公開した。NTTドコモとインテルは、2021年4月に同様の取り組みに関する連携協定を締結しており、新たにレノボが加わったかたちとなる。

レノボが展開するThinkPadシリーズは、2007年に初めて3Gを内蔵したThinkPadを発売しており、2020年には5G内蔵モデルもラインナップ。2021年にはWWAN内蔵可能なモデルを21機種発売している。5GなどWWANを内蔵したノートPCは、Wi-Fiが無くてもスマートフォンのようにどこでも通信ができることがメリット。

インテルによれば、世界市場におけるCMPCマーケットの地域状況では、ユーロ、中東、アフリカ(EMEA)が最も高い比率(68%)で、米国(16%)や日本(7%)はまだまだ低く、CMPC普及の余地はまだあるとしている。

コロナ禍においてテレワークが急速に普及し、実際に実施している企業内では、8割がテレワークの継続を希望しているなど、高い水準にあるが、現時点でテレワークを導入していない企業にとっては、さまざまな課題があるという。NTTドコモによると最も懸念されているのは情報セキュリティについてであり、導入費用の高さや社員の自宅におけるインターネット環境や、リテラシーに課題があるという。

特に、家庭内の常時接続回線と違い、5G通信によるCMPCをリモートワークに利用する場合、月にどのくらいの費用がかかるかなど、実際に使用してみないと想定がしにくい。今回公開されたホワイトペーパーは、そうした課題を解決する一助とするために制作されたもの。

ホワイトペーパーでは、CMPCの紹介や、5Gなど携帯ネットワークへの接続設定、Windowsにおける従量課金接続の設定方法、月あたりの通信量試算など、実際に企業のIT管理者がCMPCをリモートワークに導入するためのチップスを掲載している。

特に、通信量に関しては5G経由でMicrosoft Teams(720p送信)を使ったオンラインミーティングを例に、その目安を記載している。それによると、5GBは約1.8時間、7GBは約2.5時間、20GBは約7.2時間で通信量の上限に達するという。1分あたりの通信量は、映像+音声で約46MB、音声のみでは約1MBとなっており、自社でどのような契約によりCMPCを導入するかの目安にできる。ホワイトペーパーには実際にユースケース毎の概算通信量を試算できる付録も付属する。