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Twitter、誤解を招くツイートにコメントを表示する機能を拡大

ツイートとともに表示されるBirdwatchのノート

Twitterは、誤解を招くツイートにノート(コメント・注意書き)を表示する「Birdwatch」機能を拡大する。昨年に開始したパイロット版で得られたフィードバックをもとに機能の改善を続けており、今回より多くのTwitterユーザーに機能を提供する。

Birdwatchは、誤解を招くツイートに対しユーザーがノートを追加できる機能で、ユーザーはそのノートが役に立つかどうか評価することもできる。米国でパイロット版として一部のユーザーを対象に提供されている。Birdwatchに寄せられたデータやノートを評価するアルゴリズムはすべて公開されている。

Birdwatchのパイロット版では、開始以降匿名でBirdwatchを利用できるようにしたり、情報源を記し明解な説明を心がけるようリマインダーを表示したりといった機能改善を行なってきた。

米国でランダムにユーザーを選び実施された調査によると、政治的な性向を問わず、多くの人がBirdwatchのノートを有益と考えていることや、ノートを読んだ人が誤解を招くおそれのあるツイートに同意する割合が、読んでいない人と比べて20%から40%低くなることなどが判明したという。

調査結果や、パイロット版の参加者や学術関係者からの意見を踏まえて、Twitter社は「BirdwatchはTwitterにおいて役に立ち、情報を提供するツールとなりうる見込みがある」として、より多くのユーザーに機能を提供する。

手始めに、米国の一部ユーザーに対して、Birdwatchのノートをツイートとともに表示する。対象ユーザーは、ノートを評価することもできる。従来は、BirdwatchのノートはTwitterとは別のWebサイトで公開されていた。

ノートがツイートとともに表示されるためには、見方の異なるBirdwatchの参加者によって、そのコメントが役に立つという評価が一定数寄せられる必要がある。参加者の見方の違いは、属性ではなく過去にどのようにノートを評価したかで判断される。

Twitterでは、Birdwatchに関連して、AP通信やロイター通信と協力しBirdwatch参加者が発信する情報の品質を評価したり、誤報や政治偏向、オンラインでの扇動やハラスメントの専門家によるアドバイザリーボードを設置する取り組みを進めている。

同社は、「Birdwatchを今ある形にすることに重要な役割を果たした参加者に感謝し、今後も継続して機能を拡充していく」とコメントしている。