花王・ドコモ、ヘルスケアで協業。仮想人体生成モデルで健康データ推定

花王とNTTドコモ(ドコモ)は、ヘルスケア領域における協業について合意した。花王がPreferred Networks(PFN)の協力により開発した「仮想人体生成モデル」と、ドコモの健康管理アプリ「dヘルスケア」やデジタル技術を組み合わせ、顧客の健康状態を推定し、一人ひとりに最適なヘルスケアソリューションの提案をめざす。

仮想人体生成モデルは、身体に関する基本的な項目から、ライフスタイル、性格傾向、嗜好性など1,600以上の項目を備え、それらがどのようなパターンが現れるのか示すことができる統計モデルで、ある項目のデータを入力すれば別の項目の推定データを出力できる。花王の持つ研究資産やデータを活用し、PFNの計算科学技術により構築した。

ドコモはこれまで、AI技術の活用により疾患リスクや健康状態を推定する取り組みを推進してきた。新たに、dヘルスケアにおける顧客の記録データを、顧客の同意に基づき仮想人体生成モデルに入力することで、健康や生活など1,600項目以上のデータの推定が可能となる。推定データをもとに、dヘルスケアなどと連携し、一人ひとりに適した健康行動のアドバイスや、ライフケア関連商品・サービスの提案を実現する。

協業においては、花王が仮想人体生成モデル、ライフケア関連商品・サービスを提供し、ドコモがヘルスケアサービスとAI推定技術を提供する。今後、ヘルスケア領域におけるパートナーとしてさらなる協業を検討していく。