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カインズ、群馬県前橋市にサッカー場を寄附 ザスパ練習場に

練習施設のイメージ

カインズは、群馬県前橋市に対し、サッカーグラウンドなどを整備する総額18億円を寄附する。企業版ふるさと納税を活用するもので、Jリーグのザスパクサツ群馬の練習場として使用され、地域住民も活用できるようにする。

プロサッカーチームのザスパはJ1~J2の所属チームとして唯一、専用の練習場・クラブハウスを持っておらず、前橋市の施設を賃借して練習する形になっていた。カインズは県や前橋市と検討を重ね、2月8日に前橋市と「企業版ふるさと納税を活用したプロスポーツ振興事業等に係る基本協定」を締結。「地方創生応援税制」(企業版ふるさと納税)を活用した事業としてサッカー場整備を進めることになった。

左からザスパ代表取締役社長の石井宏司氏、カインズ代表取締役会長の土屋裕雅氏、前橋市長の山本龍氏

2022年内にグラウンドの整備に着工する予定で、2023年の利用開始を計画している。建設予定地は前橋市富田町1674番1、ローズタウン F地区北。サッカーグラウンドとクラブハウスが一体となった施設が建設され、トップチームのほか、アカデミーなど育成組織の強化も可能になるとしている。施設の一部は地域住民向けに開放する計画。

カインズは群馬県で創業し現在も県内に多くの店舗を抱える。ザスパへはJリーグ加盟から間もない2006年からユニフォームパートナーとして支援しており、2020年12月にはザスパのチーム運営に資本経営参加、筆頭株主グループの一員となっている。