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三菱地所、顔認証をワンストップ化する「Machi Pass FACE」

Machi Pass FACEを導入した認証機。入館認証と検温を同時に実施

三菱地所は、建物や施設、サービスごとに異なる顔認証サービスをワンストップで利用できる顔認証サービス連携基盤「Machi Pass FACE」を開発。三菱地所本社で実証を進めるほか、3月より同社運営会員施設の入退室キーとして利用開始するなど、関連施設・サービスへの導入を進める。

三菱地所は、様々な施設の入退室やまちで展開される複数のオンラインサービスなどを1つのIDで利用できる共通認証ID「Machi Pass」を展開している。Machi Pass FACEでは、利用者が顔画像をMachi Pass に登録すれば、それらのサービスを顔認証でも実施できる。なお、顔認証サービスの利用にあたっては、サービスごとに利用者の承諾が必要。

顔認証サービスの課題として、顔認証エンジンが異なる場合サービスごとに顔画像を登録する手間が発生すること、どの事業者が生体情報を保持しているのかがわかりづらいことを挙げる。

この課題に対し、Machi Pass FACEは、複数の顔認証エンジンに対応する顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」の技術を活用し、複数の顔認証ソリューションを1つのプラットフォームとして集約。建物や施設、サービスごとに異なる顔認証サービスをMachi Passと連携してワンストップで提供する。

顔認証エンジン側は、Machi Pass FACEへの登録情報の共有を受けることで利用者の登録の手間が省略できることから、顔認証の利用促進が期待できるとする。

FreeiDはDXYZが提供する、多種多様な顔認証エンジンと連携し、1度の顔登録で様々な顔認証サービスを利用可能とする技術。現在、FreeiDアプリでマンション、オフィス、保育園、ゴルフ場等へ「入退」・「認証」の顔認証サービスを提供しており、今後はテーマパーク、ホテル、イベント等への入退・認証のほか、店舗や自動販売機等へ「決済」のサービス提供を予定している。

三菱地所本社内での実証実験では、従業員向けに3種類の顔認証エンジンを活用した顔認証プラットフォームの検証を行なう。

今後は、丸の内エリアのほか、横浜・みなとみらい、仙台市・泉パークタウンなど三菱地所がまちづくりに携わるエリアや施設においても、様々な顔認証エンジンとの連携を検討するなど、Machi Pass FACEによる新たな生活体験の提供を推進する。