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大阪に「実質CO2ゼロ」の次世代タワマン
2022年1月31日 17:08
関電不動産開発、住友不動産、パナソニック ホームズの3社は、2024年8月竣工予定の「シエリアタワー大阪堀江」で、竣工後のCO2排出量が実質ゼロとなる「実質CO2ゼロ・次世代型タワー」プロジェクトを開始する。オール電化を採用し、経済産業省「令和3年度 超高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業」に採択された物件としては国内初。マンションへ再生可能エネルギー由来のゼロカーボン電気を導入することで、マンションまるごと「実質CO2ゼロ」を実現する。
国内で初めて、「超高層ZEH-M実証事業」採択、「オール電化」採用、「ゼロカーボン電気」導入を実現したタワーマンション。
給湯設備にはエコキュートを採用。エコキュートは災害時に早期ライフライン復旧の実績がある他、エコキュートタンク内の水は生活用水として利用可能。浸水対策として、電気室を2階に設置することで、高レジリエンス性能も確保した。
また、外皮の高断熱性能及び高効率な設備の導入により、室内環境の質を向上。大幅な省エネルギーを実現することで、「ZEH-M oriented」の認証を取得している。
関西電力による再生可能エネルギー由来で実質CO2フリーの「ゼロカーボン電気」を、Next Powerが調達し、高圧一括受電方式により提供(NPエコプラン)する。これによりオール電化と合わせて一切火を使わないマンションとしてCO2排出量の実質ゼロを実現するという。また高圧電力の一括受電により、地域電力会社の個別契約に比べて電気代を安くすることができる。
シエリアタワー大阪堀江は、地上46階、500邸のタワーレジデンス。大林組独自の超高層制振構造システム「デュアル・フレーム・システム」を採用。建物の内部に「心棒」となる強固な「壁構造物(フリーウォール)」を、立体駐車場を内蔵するように構築し、建物外側の住宅部と切り離して両者を制震装置で連結。内側と外側の揺れが異なる箇所で制震効果を発揮することで、効率良く揺れのエネルギーを吸収する。これにより一般的な制震構造よりも揺れを大幅に低減。地震後の揺れも早く収めることができるという。
所在地は大阪府大阪市西区南堀江三丁目17番8、8番1(地番)。敷地面積は3,708.92m2、延床面積は53,700.24m2。