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Spotify、音声クリエイター支援で1億円の投資 番組に100万円まで

Spotifyは、総額1億円を拠出し、国内音声コンテンツクリエイターを支援する「クリエイター・サポート・プログラム」を拡充する。同プログラムの第1期クリエイターを27日より募集開始した。

音楽ストリーミングで世界最大手のSpotifyだが、近年はポッドキャストによる“音声”の配信に力を入れている。ポッドキャストの強化のため、「発掘」「共有」「育成」の3つの軸で活動を支援する「クリエイター・サポート・プログラム」を'21年1月にスタートしているが、今回の追加投資により、クリエイターに対して包括的で充実したサポートを提供していく。

具体的には再生回数などに応じて、番組に3~100万円までの制作支援金を提供するほか、ノウハウの共有のためのオンラインセミナー、イベントの運営サポートなどを行なう。


    【主な支援内容】
  • 再生回数やフォロワー数など、Spotify上でのデータに応じ、対象クリエイターの番組に月額3万円から100万円までの制作支援金を提供
  • 「Spotify Studios Tokyo」(東京・渋谷)の優先利用
  • ノウハウやナレッジの共有を目的としたオンラインセミナー
  • クリエイター同士が集う交流イベントの定期的な開催
  • リスナーとのコミュニティ形成を目的にしたイベントの運営サポート

サポート対象は、Spotifyによる音声配信プラットフォーム「Anchor(アンカー)」で番組を配信するクリエイター。個人・法人を問わず応募を募り、Spotify内での選考を経て決定する。

個人の参加条件は、Anchorで番組を配信し、5,000人以上のリスナーまたはソーシャルメディアで5,000人以上のフォロワーを持つクリエイター。法人は、新しい番組のアイデアを保有し、Anchorで配信を検討している利用者。受付期間は1月27日から9月末。

noteと共同でクリエイター向けセミナー

また、音声配信のクリエイター拡大のため、メディアプラットフォームの「note」とSpotifyが協力したセミナーも開始する。

番組名は「わたしとポッドキャスト -創作の原点-」。人気クリエイターが「創作の舞台裏」を語る番組を、note公式YouTubeチャンネルとSpotifyで配信。月1回の配信を予定している。

第1回は2月3日予定で、ゲストは2020年にJapan Podcast Award 大賞&Spotify賞を受賞している「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」。第2回のゲストは「ゆとりっ娘たちのたわごと(ゆとたわ)」で、3月5日に配信予定。司会は鳴海淳義(noteディレクター・ポッドキャスト「ドングリFM」主宰)。

Spotifyは、noteとの取り組みを通じ、音声コンテンツクリエイターやファンとの繋がりの拡大を図る。noteでも、コミュニティの「サークル」で音声配信クリエイターの交流や情報共有なども図るなど、テキスト以外にもさまざまな創作形式のクリエイターを支援していく。