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モス50周年でキッチンカー発進。限定バーガー
2022年1月25日 16:01
モスバーガーを展開するモスフードサービスは、創業50周年を記念した事業としてキッチンカーを導入。1号車となる「キッチンカー MOS50(モスフィフティ)」を、「洋服の青山 大田久が原店」の駐車場にて1月29日に営業開始する。イベント会場などへの出店も視野に入れる。
MOS50で取り扱う商品は、モスバーガーの定番商品である「モスバーガー」や「テリヤキバーガー」をグレードアップしたキッチンカー専用商品。アメリカ産アンガス牛パティを使用し、またバンズやパティのボリューム感を増すことで、キッチンカーならではの特別感、満足感を感じてもらえる商品としている。
代表商品は、モスバーガーをグレードアップした「50th MOS(フィフティース モス)」(680円)と、テリヤキバーガーをグレードアップした「50th TERIYAKI(フィフティース テリヤキ)」(680円)。
50th MOSのソースは、モスバーガーのミートソースのレシピをベースに牛肉、ホールトマト、玉ねぎ、にんじんを増量。赤ワインとバターをプラスすることで「リッチな味わいのミートソース」に仕上げている。
50th TERIYAKIは、テリヤキソースを進化させたMOS50オリジナルの「赤いテリヤキソース」を使用。トマトペーストを加えて「酸味とキレを引き出している」という。
発表会では50th MOSを試食をする機会を得たが、バンズのフックラ感やパティの厚みなど、見た目から通常店舗よりもボリューム感があり、手に持った感触もずっしり感がある。味はこの場で食べ比べたわけではなく、ベースとなる味わいは同じなので明確に違うとは言えないが、モスバーガーのクオリティをしっかり継承、昇華しているように感じた。
メニューには50th MOS、50th TERIYAKIのほか、「50th MOS Cheese(チーズ)」(710円)、「Plain BURGER(プレーンバーガー)」(430円)、「Cheese BURGER(チーズバーガー)」(490円)をラインアップする。
キッチンカーを導入する狙いの1つとして、コロナ下でのテイクアウト需要への対応があるが、モスフードサービス 会長 櫻田厚氏はそのほかにも、「待っている方たちの所に近づいて提供する方がプラスになるという発想がある」と説明。その背景には櫻田厚氏がステークスホルダーから直接聞いたという「店舗数が少ない」「もっとたくさん店舗を作ってほしい」という声がある。
モスフードサービスではテイクアウト専門店を東京都新宿区や足立区に出店しているが、それ以外にどこでどのような店を出すかを考えた時、数カ所で場所を変えながら出店できるキッチンカーという結論に至った。
そのほかキッチンカーでは、「少投資」「少売上」「少人数」「省スペース」「移動可能」が特徴の業態を実現するとしている。スタッフ数は1台につき2人から3人、売上目標は200万円前後/月。
1号店の出店が洋服の青山の駐車場となった経緯は、青山商事 代表取締役社長 青山理氏との間で、「閉塞感のある社会の中で喜びを提供したい」という部分で考えが一致し、話が進んだという。
キッチンカーの店舗スタッフが着用するユニフォームは、青山商事がデザイン・制作。出店地である洋服の青山 大田久が原店では、「50th MOS オリジナルパーカー」(4,290円)、「50th MOS オリジナルトレーナー」(3,190円)、「50th MOS オリジナルトートバッグ」(660円)を販売する。
キッチンカーのデザインについてはモスフードサービス 開発戦略グループリーダー 樋口亮一氏が説明。通常店舗のグリーンに赤い文字というデザインを採用しなかった理由として「モスバーガーのようでモスバーガーではない」イメージにするとともに、道路を走っていて目に留まる配色にするという狙いがある。使用車両は「MAZDA TITAN」3tトラック。
食材については実店舗である「モスバーガー 千鳥町店」と連携しており、レタスの洗浄やカットは水を多く使える店舗で行なうことで衛生面に配慮。パティやバンズなどはキッチンカーで焼き上げる。
4月以降には、まずは2~3台からキッチンカーの出店を増やし、テストを重ねながら改善を進めて、将来的には利用者にとってさらに便利な業態として多店舗展開を目指す。
キッチンカー MOS50が出店する洋服の青山 大田久が原店の所在地は東京都大田区久が原5-28-8で、国道1号線沿い。営業時間は11時から18時、定休日は火曜日(休日の場合は翌日)。