ニュース

PayPayほけん「コロナお見舞い金」、感染拡大で加入者急増

PayPayアプリから「保険」に入れる「PayPayほけん」が急速に利用者を伸ばしている。その理由は「新型コロナの感染拡大」だ

PayPayほけんは、PayPayアプリからすぐに加入できる保険サービス。クルマを借りる際の「あんしん自動車」や自転車保険「あんしん自転車」のほか、アウトドア、ゴルフ、スキー&スノボなど、利用シーンにあわせた保険を展開している。いま、特に利用が急増しているのが、医師により新型コロナと診断された場合に一時金5万円が支払われる「コロナお見舞い金」だ。

コロナお見舞い金は、「PayPayほけん(1dayほけん)」で提供される保険のひとつで、保険料は500円から(期間は3カ月)で、新型コロナと診断された場合、保険金5万円が支払われる。PayPay内で加入手続きが完結し、最短1分で手続きが可能で、決済額の1%のPayPayボーナスも付与される。

当初は「エッセンシャルワーカー」の支援を訴求していたが、21日時点ではより幅広く「社会を支える人」向けの保険として展開。医療従事者や飲食、小売、物流・運送サービスなどの業種以外にも多くの業界の従事者が加入できるようになっている。

コロナお見舞金の加入者は、サービス開始の12月16日から1月13日までで累計1万件。ほとんどが1月に入ってからの契約だったが、さらに1月14日には過去最高の8,000件となり、20日時点で累計5万人が加入している。

コロナお見舞金の加入者推移
・1月13日 約6,700件
・1月14日 約8,000件
・1月15日 約5,500件
・1月16日 約4,300件
・1月17日 約4,500件
・1月18日 約6,800件
・1月19日 約6,300件
・1月20日 約7,000件

PayPayほけんを運営するPayPay保険サービスによれば、「オミクロン株による急速な感染者増に因る世の中の関心の高まり」や「3カ月500円という入りやすい保険料」などを加入拡大の理由としている。また、関心の高まりをうけ、PayPayトップ画面で訴求開始したことも加入増の要因となっている。

また、幅広い人を対象にするため、対象の業種であれば、正社員・派遣社員・契約社員・パート・アルバイトなど雇用形態を問わずに加入できるようにしている。

実際にPayPayアプリから加入してみたところ、2分程度で手続きは完了。期間や氏名、住所、連絡先などPayPayに登録している情報を確認するほか、従事している「業種」を選択するだけ。筆者の場合は、その他の「メディア関係」を選択した。本当に簡単かつ手軽に保険加入できる。

ただし注意点もある。補償の開始日は保険開始の15日後で、1月21日に加入すると補償開始は2月4日からとなる。さらに、今回500円で加入期間の3カ月を選択したが、「開始日に関わらず終了日は1日で固定」とのことで終了日が4月1日となった。つまり筆者の場合、期間「3カ月」で申し込んでいるものの保証期間は2月4日から4月1日までの2カ月弱となっている。個人的には納得して加入したので問題ないが、加入する際には、「3カ月」という表示上の期間ではなく、自分の補償期間をきちんと把握しておきたい。

これだけ簡単で、500円で感染時に5万円の支払いとなると、現在のような感染拡大状況では、保険金額の支払いが急増するようにも思えるが、「現時点では、そのような状況になっていない」という。「コロナ感染による金銭的損失への備えという社会的課題の解決が取組目的の一つだが、保険会社としては商品の安定運営上、感染状況によって保険料見直しもせざるを得ないと思われる。商品を提供する損保ジャパンとも協議していく」としている。