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「ヨコハマ ベイスクーター」開始。みなとみらいで電動キックボードシェア
2022年1月18日 18:01
eBoardは、神奈川県横浜市のみなとみらいエリアに点在する商業施設、観光スポット、宿泊施設、公共交通機関を結ぶ新たな移動手段、観光ツールとして、電動キックボードシェア「ヨコハマ ベイスクーター」を、1月18日より開始した。
経済産業省の産業競争力強化法の特例措置の認可のもとに、横浜市港湾局、横浜港振興協会の協力により、社会実験として実施されるもの。対象エリアは横浜市西区、中区の一部で、駅でいうとみなとみらい線 新高島駅から、みなとみらい駅、馬車道駅、日本大通り駅、元町・中華街駅までの場所。JR根岸線の桜木町駅、関内駅、石川町駅の海側になる。期間は7月31日までを予定。
実施目的は対象エリアの回遊性向上や横浜市内の経済活動活性化。この場所は横浜港を中心とした広大なエリアに観光スポット等が点在しており、例えばよこはまコスモワールドから横浜中華街まで徒歩で移動すると時間がかかり、大変な思いをするという課題がある。これを、電動キックボードシェアにより解決する狙い。
ポートの設置場所は、赤レンガ倉庫、横浜大さん橋、帆船日本丸・横浜みなと博物館、ナビオス横浜、横浜ハンマーヘッド、カハラホテルの6カ所で、台数は計40台。中華街にアクセスのよい場所などへの設置も検討が進められているほか、台数増も検討している。
利用料金は最初の60分が900円、以降60分毎800円。利用時にはステーションのQRコードをスキャンし、電話番号、普通運転免許証、顔写真を登録し、道路交通法テストへ進む。テスト合格後、専用アプリのセグウェイパスをダウンロードし、電話番号、クレジットカードを登録して利用開始できる。
走行は、車道に加え、自転車道、普通自転車専用通行帯および一方通行だが自転車が双方向通行可とされている車道で可能。歩道の走行は不可。なお特例措置として小型特殊車両扱いとなるため、ヘルメット着用は任意で、二段階右折は不可となっている。
走行エリアにジオフェンスが設定されており、走行エリア外や走行禁止エリアではアクセル操作が利かなくなる。走行禁止エリアとしては、桜木町から運河パークをつなぐ汽車道や、赤レンガパーク、象の鼻パークなどが設定されている。これにより、間違えて走行してしまうというミスを防ぐとしている。
最高速度設定は15km/hだが、中華街など人の多い場所ではスピードがダウンするよう設定されている。航続距離は55km、最大積載重量は100kg。車両はSegway-Ninebot(セグウェイ-ナインボット)製の「Max Plus」。
乗り捨ては不可で、借りたポートに返却する必要がある。ただし、借りた場所以外での一時駐車は可能。一時駐車をする場所は専用のポートがあるのではなく、各施設の駐輪場等が設定されている。ポートの場所、および一時駐車が可能な場所はヨコハマベイスクーター公式サイトで確認でき、各ポートにもアクセス用QRコードが設置されている。またポート間の乗り捨てについても、近い将来実現予定という。
なおeBoardは鎌倉で電動キックボードシェア事業を展開しているほか、サンオータスとの協業により湘南や三浦半島、軽井沢でもサービスを展開している。
みなとみらいエリアではLUUPが、対象エリアは異なるものの一部エリア重複する形で電動キックボードシェアを展開しているほか、ドコモ・バイクシェアが同エリア内にシェアサイクルのポートを複数設置している。