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フェンディ、暗号資産“ハードウェア・ウォレット”のためのミニケース

フェンディ ジャパンは、暗号資産を保管する専用ハードウェアのメーカーと連携し、ぴったりなサイズの収納ケースを“テックアクセサリー”として発表した。6月に発売される予定。2022-23年秋冬メンズファッションショーで披露された。

仏レジャー製の暗号資産用ハードウェアウォレット「レジャー ナノ X」(LEDGER Nano X)がぴったりと収まるケース。ポリッシュ仕上げのアルミ製で、バッグやベルトに取り付けられる回転式スナップフックを装備し、首や体にかけられるストラップが付属する。

バッグ「バゲット」をモチーフに、長方形にエンボス加工のリベットやバックルのディテールを備えたモデルと、「フェンディ オーロック」のFFフレームがエンボス加工された立体的なカプセル型のモデルの2つがラインナップされる。

これらに収納できる「レジャー ナノ X」は、ビットコインをはじめとするさまざまな暗号資産をオフラインで保管できるスティック型のハードウェア。Bluetoothでスマートフォンアプリと連携し、保管する暗号資産の管理も行なえる。

レジャー ナノ X

頻繁に取引しない暗号資産をオフラインで保管・管理する手法は、コールド・ストレージあるいはコールド・ウォレットなどと呼ばれ、保管自体はPCのローカルストレージやUSBメモリーなどでも可能。二次元コードに変換し、印刷して物理的に保管することもできる。暗号資産の保管に特化したハードウェアはハードウェア・ウォレットと呼ばれ、レジャーが手掛ける製品もこれにあたる。

ハッキングなどの被害を未然に防ぐ手段としてコールド・ストレージ、ハードウェア・ウォレットは有効である一方、現金同様、紛失すると別の手段では取り戻せないほか、機器の故障でアクセスできなくなっても失われるため、保管する機器自体の取り扱いも重要になる。