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牛乳の廃棄を防げ! 農水省が「NEWプラスワンプロジェクト」

農林水産省は、牛乳の消費拡大に向けた「NEW(乳)プラスワンプロジェクト」を開始した。牛乳の消費が減る年末年始に、家庭などで牛乳を「いつもよりもう1杯、もう1本消費」してもらうようアピールしていく。

例年、寒い冬には牛乳の消費が減り、また冬休みには牛乳消費量の1割を占める学校給食用牛乳の供給が休止することから、年末年始は特に牛乳の消費量が減る時期となる。従来であれば、乳業メーカーは保存の利くバターやチーズの製造にまわしてきたが、今年は新型コロナの影響で、お土産需要などが落ち込んでおり、牛乳乳製品への需要が回復しきっていない。

一方、乳牛は病気を防ぐため毎日搾乳する必要があり、生乳の生産量をコントロールすることは難しい。そのため、今年の年末年始は、処理不可能な生乳の発生が懸念されている。金子農林水産大臣によれば「5,000トンぐらいの生乳を捨てざるを得ないというような状況」という。

牛乳を飲む金子農林水産大臣

2020年にも緊急事態宣言の発出に伴う一斉休校などで、牛乳の消費が落ち込んだ際、消費者に牛乳をいつもよりもう1杯、もう1本消費するようお願いする「プラスワンプロジェクト」を実施し、処理不可能乳の発生を避けられたが、今年の年末年始はさらに厳しいという。

そのため、「NEW(乳)プラスワンプロジェクト」を始動。タレントのCOWCOWと牛乳乳製品課職員とのコラボや、牛乳を使った和食「乳和食」の推進等と併せて、職員による積極的な牛乳の購入を行なっている。消費者にもいつもより「もう一杯多く飲む、1本多く購入する」よう呼びかけている。