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アドビ、初心者クリエイター向け無料アプリ。SNS・動画・サムネ・チラシ
2021年12月14日 13:15
アドビは、SNS向けの動画・写真からロゴやチラシ、マーケティング資料まで、さまざまなコンテンツをテンプレートベースで簡単に作成できるクリエイター初心者向けのアプリケーション「Adobe Creative Cloud Express」の提供を開始した。無料で利用でき、Webブラウザで利用するWebアプリと、アプリ(App Store、Google Play、Microsoft Store)で提供されている。追加機能を加えたプレミアムプランは月額1,078円。
「Adobe Spark」をリニューアルしたもの。テンプレートをベースとして、ドラッグ&ドロップ操作などで簡単に創造性を表現できるという初心者向けの新しい無料アプリ。「スキルレベルを問わず、誰もが素晴らしいものを作ることを可能にする」とうたう。学生、SNSインフルエンサー、中小企業のオーナーなどが主な対象で、学校でのプレゼンテーション、友人とのSNS、ビジネスや自分のブランドの成長といったシーンで求められるようになっている手軽なテンプレートベースのツールを提供し、プロ向けツールと合わせて提供することでクリエイターエコノミーを活性化するとしている。
製品群ではなく、単体のWebアプリ・スマートフォンアプリの形で提供される。数千のテンプレート、2万種類のフォント、1億7,500万点以上というライセンス取得済みの写真が利用できるほか、アドビの主力製品に使われている機械学習フレームワーク「Adobe Sensei」も背景の削除といった機能に搭載されている。
アプリ起動後に表示されるプロジェクトのサンプルには、InstagramやFacebookへの投稿、ポスター、ロゴ、チラシ、コラージュ、YouTubeサムネイル、招待状、(店舗の)メニュー表など、さまざまなものが用意されている。またクイックアクションとして、背景の削除、GIFに変換、ビデオサイズの変更、ビデオの結合・トリミング、PDFの変換や書き出しといった単体の操作も用意されている。
このほかアドビの主力製品を利用しているユーザーにも、制作プロセスのアイデア創出に関わる部分で役立つとし、共有テンプレートや共有ブランド機能でプロセスを統合可能。
なお、Adobe Creative Cloud Expressは、Adobe Creative Cloud(コンプリート/単体)に含まれるほか、教育機関向けには無料で提供される。エンタープライズ版およびグループ版は2022年に提供される予定。