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確定申告、'22年は「源泉徴収票OCR」対応。PCはカードリーダ不要
2021年12月2日 09:00
国税庁は、「令和3年分 確定申告特集(準備編)」を12月1日に開設した。スマホ申告の対象範囲が拡大されることや源泉徴収票をスマホで撮影して自動入力できることなどを紹介している。
申告・納税は、所得税等は令和4年3月15日まで、個人事業者の消費税等は令和4年3月31日までとなっている。
令和3年分確定申告では、スマホ申告の対象範囲が拡大。特定口座年間取引報告書(上場株式等の譲渡所得等・配当所得等)、上場株式等の譲渡損失額(前年繰越分)、外国税額控除が、スマホの画面の大きさに適したレイアウトで表示され、入力しやすくなるとしている。
給与の源泉徴収票の入力については、源泉徴収票OCR機能を導入。スマホのカメラで「給与所得の源泉徴収票」を撮影することで、その記載内容を直接入力しなくても、確定申告書等作成コーナーの該当項目に自動入力できる。なおこれは、スマホで申告書を作成する場合の機能。
e-Taxについてはスマホのほか、パソコンでもICカードリーダライタを使用せずe-Tax送信が可能となる。マイナポータルアプリでパソコン上に表示されたQRコードを読み取ることで、ICカードリーダライタを使用せず、マイナンバーカード方式によるe-Tax送信ができる。
そのほか、令和3年分確定申告からふるさと納税、地震保険料及び医療費もマイナポータル連携の対象となり、情報をまとめて取得して、申告書に自動入力できる。
特集サイトでは確定申告の流れや、ふるさと納税、医療費控除に関する情報、動画による解説などが掲載されている。また申告に便利なマイナンバーカードの申請は早めに行なうよう呼び掛けている。なお令和3年分の「確定申告書等作成コーナー」は令和4年1月上旬に公開予定。