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ファミリーマート、新型マルチコピー機を導入。Famiポートの機能を集約
2021年12月1日 15:06
ファミリーマートは、ファミリーマート店舗に設置されているマルチコピー機を新型に置き換え、12月より順次導入する。2022年春以降には、新型マルチコピー機へマルチメディア端末「Famiポート」の機能を移行する。
今回導入される新型マルチコピー機は、シャープが開発した「MX-3631DS」。従来モデルと同等のデザイン性を保ちつつ、利便性が大きく高められている。
コンビニエンスストアのマルチコピー機は、近年ではスマートフォンと連携したプリントやスキャン、コンテンツサービス、各種証明書を取得できる行政サービスなどでの利用が大きく伸びているという。また、コロナ禍によるテレワークの増加によって、プリンタを設置していない自宅からネットワークプリント機能を利用する事例もかなり増えているそうだ。
ただ、現在ファミリーマート店舗に設置されているマルチコピー機は導入から9年ほどが経過しており、処理能力の遅さが課題となっていた。また、タッチディスプレイのサイズも約10型と小さく、細かなメニューを操作したり、プリントする写真を選択したり文書などの仕上がりを確認するにも支障があった。
それに対し新型マルチコピー機では、処理速度を大幅に高め、従来よりもスピーディな操作が可能となっている。また、タッチディスプレイが15型に大型化されたことで、メニューの操作性が大きく向上するのはもちろん、プリントする写真の選択や文書の仕上がりを確認する場合の視認性も大幅に向上している。
タッチディスプレイは、チルト角度を自由に調節できる。これにより、従来モデルの固定されたディスプレイでは操作しづらかった車椅子の利用者にも扱いやすくなっている。
また、ディスプレイに表示される写真や文書などの個人情報を保護する観点から、新型マルチコピー機のタッチディスプレイには標準でプライバシーフィルターを搭載。左右の視野角が狭められたことで、横からディスプレイの内容をのぞき見ることが難しくなっており、行政サービスを利用して個人情報が記載された文書を入手する場合でも安心して扱えるようになっている。なお、コンビニエンスストアに設置されるマルチコピー機のディスプレイにプライバシーフィルターを搭載するのは、これが初となる。
従来からマルチコピー機に用意されている機能は全て網羅。通常のコピー、写真プリント、ファクス、スキャンサービス、ネットワークプリント、各種証明書を取得できる「行政サービス」(コンビニ交付サービス実施団体の住民のみ)はもちろん、ゲームやアニメのブロマイド、英検過去問、登山地図など様々なコンテンツを購入できる「ファミマプリント」も利用できる。
そして、新機能として「シールプリント」機能が追加されている。シールプリント機能では、持ち込んだ写真や画像、ネットワークプリントで登録したデータなどをシール台紙にプリントできる。シール台紙は、L判と2L判の写真台紙、スクエアサイズ台紙、証明写真台紙、インデックス(L判20コマ、2L判40コマ)、カレンダープリント(L判、2L判)などを用意している。
そのうえで、2022年春頃より、ファミリーマート店舗に設置されているマルチメディア端末「Famiポート」の機能が、新型マルチコピー機に移行する予定となっている。これにより、マルチコピー機とFamiポートの機能が、新型マルチコピー機1台で実現されることになり、双方の機能をワンストップで利用できるようになる。そのため新型マルチコピー機には、QRコードリーダーや磁気カードリーダーなどが標準で搭載されている。
ただ、マルチコピー機とFamiポートを一体化することで、マルチコピー機での滞留時間が増える可能性がある。そこで、コンテンツプロバイダに対して、積極的にQRコードを活用するように働きかけているという。
現在でも、Famiポートで各種コンテンツ利用時に、あらかじめ発行されたQRコードを読み取ることで素早く処理が行なえる仕組みが用意されており、それらを活用してもらうことで滞留時間を短縮したいとする。また、Famiポートで読み取るQRコードではなく、レジで処理できるコードをあらかじめ発行する仕組みも用意されており、今後はそちらの利用を増やしていくべくコンテンツプロバイダに働きかけたいとした。
なお、新型マルチコピー機利用時の料金の支払いは、従来同様に現金のみとなる。それでも、将来に向けてキャッシュレスの導入は引き続き検討していきたいとのことだ。