渋谷ヒカリエ隣接の23階・120m複合ビル着工。24年度開業

東急は、渋谷駅東口エリアで計画する渋谷ヒカリエや青山通りに隣接する地上23階建て、高さ約120mの複合施設の新築工事に、12月1日から着工する。開業予定は2024年度上期。

「渋谷二丁目17地区第一種市街地再開発事業」として進められている事業。1階から4階の低層部は商業機能などを配置し、5階から23階は駅につながるハイグレードなオフィスを提供する。

低層部の商業施設は敷地内の広場などと一体的に、渋谷駅とつながる多層の歩行者ネットワークと回遊性の高い歩行者ネットワークを整備。坂道による縦の移動を改善し、多層の歩行者ネットワークをつなぐ立体的な歩行空間を創出する。

ヒカリエ側広場イメージ

低層部イメージ(青山通り側)

歩行者ネットワークイメージ

オフィスの規模は、総賃貸面積約24,950m2、基準階面積約1,325m2。

工事期間中は「渋谷二丁目アートプロジェクト」と題して、現地仮囲いにアート作品を掲出。建設現場の彩りや渋谷のまちの魅力向上への貢献を目指す。

なお同事業は省エネルギー施策を実施しており、建築物省エネルギー性能評価制度(BELS)の建築物全体評価にて最高ランクである星5つ、さらに「ZEB Oriented」認証を8月31日付で取得。都内の超高層複合用途ビルでは「ZEB Oriented」認証取得の第一号案件となる。

ZEBは省エネルギーとエネルギー自立によって室内環境の質を維持しながら、エネルギー収支をゼロにすることを目指す建物のこと。ZEB Orientedは、延べ面積10,000m2以上の建物において、年間一次エネルギー消費量を同水準の標準的な建物に比べ40％以上削減し、加えて未評価技術によって更なる省エネを実現した建物に与えられる認証。

施行地区は東京都渋谷区渋谷二丁目100番地。施行面積約0.5ha、敷地面積約3,460m2、延床面積約44,500m2。階数は地上23階、地下4階。