セブンとANA、ネットコンビニでドローン配送

ANAホールディングス、セブン-イレブン・ジャパン、ACSLは、人口集中地区を含む郊外において「セブン-イレブンネットコンビニ」の仕組みを活用して注文された商品のドローン配送サービス実証を、11月29日から12月19日の期間実施する。サービス提供は12月3日開始予定。

実証実験では、セブン‐イレブンネットコンビニの仕組みを活用して注文された商品を、セブン-イレブン日の出大久野店に設置したドローン離発着場から、日の出町内に設置した配送先4地点にドローンで即時配送。配送料徴収、既存店舗の駐車場を活用した発着場からのドローン離発着、セブン-イレブンの店員によるドローンへの荷物搭載の実施など、今後のサービス本格運用を想定した形式で実施する。

配送先は日の出団地2号公園、日の出団地3号公園、肝要の里、大久野病院の4地点。配送対象者は西多摩郡日の出町の人で、ニーズに応じていずれかの地点で受け取りができる。配送物はセブン‐イレブン日の出大久野店取扱商品で、配送料は110円。

実証検証では実装に向けて、オペレーションやシステム連携の課題抽出、適正な配送料金の把握を行なう。また、駐車スペースを減らさないためにカーポートを活用したドローン離発着スペースを確保する。

実証実験においてANAホールディングスは、ドローンの遠隔運航・管理、配送通知を含む配送管理システム、実証とりまとめを担当する。セブン-イレブン・ジャパンは、セブン-イレブン店舗との調整、セブン‐イレブンネットコンビニサービスの提供、ドローン離発着場の店舗への設置を行なう。ACSLはドローン機体の提供および運航サポートを行なう。なお、ドローンの上空飛行に係るLTEネットワークはNTTドコモが提供する。

有人地帯での目視外飛行(レベル4)に向けた法改正を見据えた取り組み。実証実験は、東京都の「ドローンを活用した物流サービス等のビジネスモデル構築に関するプロジェクト」に採択されている。