ヤマト、運転席から荷室へウォークスルーできる超低床EVトラック

ヤマト運輸と日野自動車は、日野が開発した超低床・ウォークスルーの小型BEV(Battery Electric Vehicle)トラック「日野デュトロ Z EV」を用いた集配業務の実証実験を、11月24日に開始する。

温室効果ガス排出量削減、および集配業務の効率化や作業負荷低減が狙い。11月24日から2022年5月末までの約6カ月間実施し、効果などを確認する。

日野デュトロ Z EVの特徴は、コンパクト、低いヒップポイント、ウォークスルー構造、超低床構造、高い静粛性、安全技術の6つ。

コンパクトな小型トラックで、普通免許で運転が可能。また低いヒップポイントにより運転席のスムーズな乗降を可能とする。大きさは約4.7×1.7×2.3m(全長×全幅×全高)。

ウォークスルー構造により運転席から荷室への移動がしやすく、また超低床構造により荷室への乗降がしやすいことから、作業性向上、ドライバーの負担軽減を見込む。

走行時に温室効果ガスを排出しないほか、静粛性により周辺環境にも配慮。市街地走行に必要な先進安全技術を装備しており、また後退時の誤発進抑制装置はクラス初となる。主な安全装備は、PCS(プリクラッシュセーフティシステム)、誤発進抑制装置(前進&後退)、電動パーキングブレーキ、電子インナーミラー、車線逸脱警報。

車両総重量は3.5t未満。乗員は2人。永久磁石式同期モーターで、最高出力は50kW。バッテリーはリチウムイオンバッテリーで、容量は40kWh。実証台数は2台。実施場所はヤマト運輸日野日野台センター(東京都日野市)、狭山中央センター(埼玉県狭山市)。