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J:COMがストリーミングデバイスや「U26 ヤング割」、ギガ増量など発表

J:COM LINK mini

J:COMは、今冬~来春にかけて提供する新製品・サービスを発表した。

MVNOのモバイルサービスでは、12月から26歳以下を対象とした割引を提供するほか、2022年2月からは既存ユーザーのほとんどが対象になるというギガ増量サービスを提供する。インターネット接続サービスでは、2022年春から、テレビでネット動画などを見られる小型のストリーミングデバイスを提供する。

J:COM NETに動画配信専用デバイス

2022年春から提供する「J:COM LINK mini」は、テレビに接続してインターネットの各種動画配信サービスが見られるようになるストリーミングデバイス。専用リモコンが付属する。J:COMのインターネットサービス「J:COM NET」のオプションで、J:COM指定の動画サービスと組み合わせると無料でレンタルできる。

視聴に対応するネット動画サービスは、YouTube、NETFLIX、DAZN、TVer、abema、J SPORTS、WOWOWオンデマンド、J:COM オンデマンド メガパックなど。一部サービスは有料の契約が必要。

また22年春からは、J:COM NETのモデムが高機能なWi-Fiを搭載したモデルになる。クラウドデータやAIを活用し、利用状況や通信環境で最適化を行なうほか、Wi-Fiについてもバンドステアリングやチャンネルステアリングといった技術で周波数帯域と周波数帯のチャンネル設定の自動割当を行ない通信環境を最適化する。

J:COM MOBILEはヤング割とギガ増量

MVNOで携帯電話サービスを提供する「J:COM MOBILE」では、12月から、26歳以下のユーザーとその家族に6カ月間の割引を適用する「U26 ヤング割」を提供する。申し込み期間は12月1日~2022年5月31日までで、6カ月間は毎月1,078円の割引になる。同居の家族も5名まで対象になる。対象のプランはJ:COM MOBILE A プランST (5G/4GLTE)の5GB/10GB/20GBのプラン。

2022年2月からは、「ギガ盛りセット」を提供する。J:COM MOBILEに加えて、J:COM NETなどほかのJ:COMのサービス(J:COM TV、J:COM PHONE、J:COM NET、J:COM 電力のどれか)1つとセットで利用すると、プランで毎月提供する通信容量(通称ギガ)を大幅に増量するというもの。料金はそのままに、1GBのプランが5GBに、5GBのプランは10GBに、10GBは20GBに、20GBは30GBに増量される。増量分は翌月にプレゼントされる。

対象のプランはJ:COM MOBILE A プランST (5G/4GLTE)の全プラン。既存ユーザーも、ほかのJ:COMのサービス何か1つとセットという条件を満たす場合は自動適用され、ほとんの既存ユーザーが対象になるとしている。

MOBILE+NETでも6カ月間の割引

26歳以下でJ:COM MOBILEとJ:COM NETを新規に同時に申し込む人を対象に「新生活応援! U26割」が提供される。申し込みは2022年1月6日から。条件を満たすと毎月2,696円の割引が6カ月間適用される。

この組み合わせでは、例えば自宅のネットとモバイル10GBの組み合わせで、6カ月間は月額2,980円になるとしている。7カ月目~47カ月間は5,676円。

詳細は近日中にWebサイトで公開される。

来春までの全体像を

JCOM 代表取締役社長の石川雄三氏

J:COMが15日発表した内容は、2022年の春など、少し先に提供する内容も含まれている。これについては、割引やサービスの全体像を理解しやすくするためとしている。

JCOM 代表取締役社長の石川雄三氏は、インターネットの固定回線には、速度が遅くなるボトルネックがさまざまな場所に存在し、一般のマンション・アパートといった集合住宅の6割に、VDSL(電話線による棟内配線、最大100Mbps)が残っていると指摘。一方、J:COMが提供している、ケーブルテレビ回線のデータ通信規格DOCSIS 3.0では300Mbps、現在拡大中のDOCSIS 3.1では1Gbpsになるとし、分譲マンションを中心に広げていくとした。

宅内のネット環境では「J:COM メッシュWi-Fi」が好評で、実測値でも速度の改善が著しく、すでに数十万件が利用。こうしたことを背景に、Wi-Fi環境を改善するものとして高機能モデムの提供を開始するに至ったという。

MVNOのモバイルサービスについては、春商戦に向けた学割や新生活向けのキャンペーンを早くも発表した形。既存ユーザーは年齢層が高めであることから、サポート体制の充実も特徴。iPhone 12の販売については、購入しやすい48回払いや補償サービスも設定した。

楽天モバイルの0円プランなどについては注視しているとするものの、「大きな数字にはなっておらず、さほど影響はない。ターゲットが我々のユーザーとは違う」(石川氏)としている。

一方、テレビでネット動画を見やすくするJ:COM LINK miniの提供は、単身の若年層が主なターゲットとのことで、デジタル広告なども含めて広く訴求していく構え。