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札幌で26階建てビル着工。HBC本社跡地
2021年11月12日 15:34
NTT都市開発は、札幌市の旧北海道放送(HBC)本社跡地において開発中の「札幌北1西5計画」建物について起工式を実施し、本格着工した。高さ約116.6m・26階建ての北棟と、7階建ての南棟による2棟構成で、'24年2月に竣工予定。オフィス・ホテル・店舗をテナントに予定する。
開発コンセプトは、「START LOCATION Sapporo」として、「札幌の新たなビジネス・旅・賑わいの発信拠点の創造」を掲げる。隣接街区に同社が保有するアーバンネット札幌ビルとの一体的な運用により、地域活性化と魅力ある街づくりを進める。
北棟のオフィスフロアでは、基準階500坪超と札幌市内有数の1フロア面積を有し、かつ最小約30坪までフレキシブルな分割区画が可能。南棟のスモールオフィスと合わせて、大小様々なテナントニーズに応えるほか、充実した共用スペースやNTTグループのICTを活用したサポートにより、新しい働き方や生産性向上を実現する。
また、企業間交流を促すため飲食パーティも可能なイベントラウンジを設け、さらに南棟にはコミュニティマネージャーを配置して人材マッチングを促進し、「新たなビジネスの発信拠点」を構築する。
ホテルフロアにはハイグレードな国際的ホテルチェーンを誘致し、北海道らしいシンプルで上質な客室や、北海道の食文化を感じられるレストランなどを計画。北海道の旅の出発拠点を担う。
北棟1・2階には約1,300m2の緑豊かな屋内外広場を提供。飲食店舗を設けて、市民や観光客、ワーカーなどの憩いの場を実現する。また1階には大型ビジョンを備えた2層吹き抜けのアトリウム空間を設え、「まちの賑わい発信拠点」とする。
そのほか、With/Afterコロナ社会に対応する、NTTグループのICTを活用した感染症対策を実施。また災害対策として、最大72時間給電可能な非常用発電設備によるBCP性能を備える。屋内広場の一部は100名収容可能な一時避難場所となり、地域防災拠点として機能する。
さらに、カーボンニュートラルな社会の実現に向け、「CASBEE 札幌(札幌市建築物環境配慮制度)」においてAランクを達成。再生可能エネルギーの導入も検討し、脱炭素化推進を目指す。
計画地の地番は札幌市中央区北一条西5丁目1番4で、地下鉄大通駅から徒歩6分、JR札幌駅から徒歩10分。敷地面積約4,606m2、延床面積約60,916m2。NTT都市開発を事業主として、設計を久米設計が、施工を大成建設がそれぞれ担う。