土屋鞄、革製バッグのリユース品を職人が修理して販売。最大50%オフ

土屋鞄製造所は、同社製革製バッグを修理し、リユース品として店頭販売する取り組みを、11月19日から12月19日まで実施する。場所は東京・中目黒のランドセル専門店内に専用コーナーで、定価から最大で半額程度で販売する。'22年3月目途にリユース事業本格稼働予定。

今回販売するリユース品は、家庭で使わなくなった土屋鞄製造所の革製バッグを無料で引き取り、職人が修理した製品で、点数は約150点。製品の引き取りは10月に実施しており、目標の100点を大きく上回る、550点が集まった。

修理、メンテナンスは、東京・西新井の工房で専門の職人が手掛けており、製品の状態に応じてクリーニングや保革、補色といった革のメンテナンス、内装の張り替えや破損パーツ(ファスナー等)の交換、糸のほつれ直し、除菌加工を行なっている。

修理前(左)と修理後(右)

職人が修理を行なう様子

アイテムは、トートバッグやショルダーバッグ、ボストンバッグなどで、限定生産品や廃盤品も含まれる。経年変化で革の風合いなどが異なることから、“一点物”であることも特徴としている。

2wayスクエアリュック

ブリーフケース

販売価格は定価の5割から7.5割程度で、12,300円から135,800円。新品と同様に修理サービスに対応するなど、アフターサービスも整える。12月19日までを予定しているが、製品がなくなり次第終了。

今回は引き取り・販売ともに期間限定となるが、修理体制等を整え、2022年3月を目途に、引き取り・販売を通年のサービスに切り替え、リユース事業を本格稼働する。

リユースサービスはフリマアプリやリサイクルショップと異なり、メンテナンスの行き届いたリユース品を入手できる点を強調。期間限定で販売するリユースアイテムには、土屋鞄の製品であることの認定書を付け、どのような再生を行なったのかを記載する。

今後はリユース対象製品の幅を、財布やキーケースなどバッグ以外にも広げるほか、引き取った製品を職人が新たな鞄や小物、雑貨などにリメイクして販売するアップサイクルビジネスと、店頭でのリペアサービスを検討。修理やリメイク専門の職人も採用・育成しながら、リユース・リメイク・リペアを柱とするプロジェクトに関わる事業の売上高を、2026年までに5億円とする目標を掲げる。

イベント名はReuse items POP UP STORE 童具店・中目黒(土屋鞄製造所 童具店・中目黒内)。住所は東京都目黒区青葉台3-19-8。