JR東日本、風が抜ける構造の新型ホームドア。実環境で試験

JR東日本は、扉や戸袋をスリット化して風が抜ける構造にした新型ホームドアの実環境試験を南武線登戸駅で実施する。検証期間は11月16日から12月23日まで。

新型ホームドアは、従来型と同様の形状を維持しながら、扉や戸袋をスリット化して風が抜ける構造とするもの。スリット化により、風圧影響を軽減できるため、設置工事の簡素化が期待できるほか、据付構造を従来型ホームドアと共通化することで工事設計・施工を効率化する。

設置箇所は、南武線登戸駅 1番線ホーム 川崎寄りホーム端部。試作機のため、列車の停車位置とは距離を取った場所に1台だけ設置する。実証実験はJR東日本とJR東日本メカトロニクス、三菱電機が協力して行なう。

JR東日本は、2032年度末ごろまでに東京圏在来線の主要駅全243駅(線区単位では330駅)にホームドアを導入することを目標とし、整備を進めている。今回実証実験により、今後の導入に向けた検証を進めていく。