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TSMCとソニー、熊本の半導体工場新設正式発表。日本政府が「強力な支援」

TSMCのFab 16(出典:Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.)

台湾の半導体製造大手TSMCは、熊本県に大型のファウンドリ(工場)を設立し、2024年までの生産開始を目指す。TSMCは、22/28nmプロセスを皮切りとした半導体の製造受託サービスを提供する子会社Japan Advanced Semiconductor Manufacturing(JASM)を熊本県に設立し、ソニーセミコンダクタソリューションズがJASMに少数株主として参画する。

JASMのファウンドリは2022年の建設開始を予定しており、2024年末までの生産開始を目指す。同ファウンドリは、約1,500人の先端技術に通じた人材の雇用を創出し、月間生産能力は45,000枚(300mmウェーハ)となる見込み。ファウンドリの当初の設備投資額は約70億米ドル(約8,000億円)で、「日本政府から強力な支援を受ける前提で検討している」という。

東京品川のソニーグループ本社

ソニーセミコンダクタは、約5億ドル(約570億円)を資本金として出資し、20%未満の株式を取得する予定。TSMCは、ソニーのサポートを得て、日本で新たなファウンドリを立ち上げ、両社のパートナーシップのもと、世界的な半導体不足が続く中、産業界全体のロジックウェーハの安定調達への寄与を目指す。