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Wrike、コラボツールを再定義する6つの新機能

CitrixグループのWrike Japanは、コラボレーション・ワークマネジメントプラットフォーム「Wrike」に6つの新機能を追加した。

Citrixの調査によると、従業員は日常的に10種以上のアプリケーションを使用しているが、アプリケーションの頻繁な切替が必要になり、生産時間の損失とともに社員がストレスを感じているという。新機能により、個人、チーム、部門、会社全体などあらゆるレベルのワークフローと業務プロセスを統合することで、生産性の向上を図る。

ワークモデル

「ワークモデル」は、データベースでいう新しいレコードの種類をカスタマイズして作成し、Wrikeの製品インターフェイスで「スプリント」「キャンペーン」「顧客」などの新しい作業項目を利用できるようになる機能をサポートした。カスタマイズして作成したレコードの種類を入れ子構造で管理する機能もサポートし、例えばアジャイル開発で使用される「スプリント」という単位を「エピック」の下に紐づけることなどができる。

これにより社内のあらゆるチームや部門で行なっている業務構造を、Wrikeのワークモデルに完全に写し取ることが可能になる。従来は部門ごとに専用の業務システムを開発しなければ実現できなかったカスタマイズを、Wrikeのみで実現でき、部門のタコツボ化を防ぎながら、会社全体でより安価に導入できるようになる。

ゴールマネジメント

「ワークモデル」機能を活用し、目的、目標、主要な結果、成果物などの新たな種類の作業項目(レコードの種類)によって実現する機能。ユーザーが定義するフィールド、自動化、スケジュールが組み込まれ、組織や部門のニーズに合わせてカスタマイズできる。Wrikeの入れ子構造の設定とタグ付け機能を利用することで、アクティビティの進捗状況を追跡し、関連する目標達成度をプロジェクトベースまたはタスクベースの作業完了度と比較して測定できる。加えてWrikeのワークインテリジェンス機能は、AIと機械学習を活用し、目標の達成に関連するリスクを自動的に測定し、チームの作業が予定どおりに進むようにする。

自動レポートとスマートリマインダーによる通知で目標達成を後押しするほか、Wrikeと他の目標測定ソリューションを連携させることも可能。連携先のサードパーティ製品から主要なデータポイントと指標データを自動的に取り込むことができる。

ワークフローエンジン

Wrikeのノーコード/ローコード機能で、ワークフローの流れを画面で確認しながら構築できるビジュアルビルダー。ワークフローエンジンを利用することで、複雑な業務プロセスでも、カスタマイズされたワークフローを簡単かつ迅速に構築できる。

ワークモデル機能と連携させることで大きな効果を発揮するもので、作成した特定のワークモデルを対象に自動化ルールを設定し、ワークモデルの一部として自動化ルールを紐付け、該当するワークモデルでの作業をすべて指定したルールに準拠して進行させることがでる。ワークフローエンジンとワークモデルを組み合わせることで、特定のワークフローを用いたトリガーを使用し、指定したルールに基づく作業進行を組織全体で徹底できる。

サードパーティシステム(人事記録やITシステムなど)の情報フローを双方向に接続でき、ユーザーが手作業で繰り返しデータ更新を行なう必要がない。データをいずれかのシステムに入力すれば、ワークフローエンジンとWrikeの間で自動的にデータが同期される。

Wrike for Service Teams

広報・ブランディングや人事、IT部門など、部門間と連携が必要な部署の業務をスムーズにする機能。異なる部門で異なるツールを使っている場合、データ連携の問題や普段使い慣れていないツールを使う場合の操作ミスなどが発生する場合がある。サービスの依頼者と実行者が使い慣れたWrike上でやりとりをすることで、連携をスムーズにする。

WrikeとCitrix ShareFileの統合

電子署名機能などを備えたCitrix ShareFileを統合。社外パートナー企業やフリーランスとのコラボレーションが高いセキュリティを確保しながら行えるようになった。レビュー、校正、承認、バージョン管理、最終版の公開などの作業を、一元化されたインターフェイス上で行なえる。ShareFileのユーザーは、ドキュメントに関する効率性と整合性を、すべてWrike内で維持できる。銀行・金融機関レベルのセキュリティと権限管理により、顧客、コンサルタント、パートナー、その他の利害関係者による機密データへのアクセスを制御・把握・監査可能。

スペースレベルの管理権限の移譲とユーザータイプ

スペースレベルの権限権限の委譲が可能になり、ユーザー部門はIT管理者やWrike管理者の手を借りずに業務を体系化し、スペースに必要なダッシュボードなどのツールを構築および管理するためのアクセス権を主要なチームメンバーに付与できる。

ユーザータイプはカスタマイズ可能で、Wrikeの管理者とオーナーは、新しいユーザータイプを複製または作成し、権限をカスタマイズして管理性とセキュリティを高めることができる。ITチームは、数回のクリックで高度なコントロールを設定し、アプリケーション全体のアクション権限および制限を管理できる。これにより外部のコラボレーターが適切なセキュリティプロトコルに従い、役割に基づいて適切な権限セットを取得するようになる。