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Photoshop、フェイク画像を見破る認証機能を搭載

アドビは、加工履歴を記録することでフェイク画像を判別できる「コンテンツクレデンシャル機能」をPhotoshopなどに搭載した。

同社が画像や映像を悪用したフェイク情報の拡散に対抗するため2年前に立ち上げた「Content Authenticity Initiative(コンテンツ認証イニシアチブ=CAI)」による取り組みの一つ。CAIは、コンテンツ認証を誰でも利用できるよう、オープンな技術標準化を行ない、業界横断で利用できる基盤構築を行なうもの。

Photoshopのデスクトップ版では、ユーザーの選択で有効化できる機能として提供。有効にすると、制作中の画像の編集内容やアイデンティティ情報をキャプチャし、画像を書き出す際はその情報を改ざん不可能なメタデータとして画像に添付。コンテンツ認証に利用できる。

添付されたメタデータは確認用Webサイト「Verify」で画像の制作過程や画像加工の履歴など詳細を確認できる。これにより、フェイク画像の判別が可能になる。

また、同社の画像素材サイト「Adobe Stok」では、ダウンロード時に自動的にコンテンツ認証情報が含まれた状態で提供されるようになる。

SNSプロファイルや仮想通貨ウォレットのアドレスをコンテンツ認証情報に追加することも可能で、消費者に対して自分が作者であることを証明できる。作品を複製不可能なクリプトアートとして作成したい場合も、暗号通貨ウォレットのアドレスを活用可能。アドビは、NFTマーケットプレイスのKnownOrigin、OpenSea、Rarible、SuperRareと提携しており、コンテンツに紐付けられたウォレット情報が本物かどうかを確認できる。

CAIは設立後の2年間で、パートナー3社(アドビ、Twitter、The New York Times)の他、400社以上のメンバーと提携。今後は他のアドビ製品への展開も行なっていく予定。