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ローソン、AI活用した「レシート広告」。客にあわせたキャッチコピー

ローソンは、会員データとAIを活用したレシートやローソンアプリへの広告配信を2022年3月から開始する。

ローソンではこれまで、会員データの購買履歴や性別・年代・価値観から、対象となる商品に興味を持ちそうな客を推測、割引券などを印字した訴求を行なってきた。今回の施策では、会員データに加えてAIを活用し、対象商品に興味を持つ可能性が高い会員と価値観特徴を抽出。個々の客の価値観に合わせた広告デザインやキャッチコピーを使ったレシートを発行する。

従来の事例では、過去に同様の商品を購入したことがある、対象商品の購入層に多い年代や価値観(30~40代、健康意識が高い)を推測して、訴求していた。

今回は、購買データから対象商品を購入した会員を特定(新商品の場合は買いそうな会員)し、会員の過去購買データや性別・年代・価値観をAIで分析。購入会員の特徴を抽出するとともに購入確率予測モデルを自動構築し、同モデルを使って広告クーポンの対象者を抽出する。

その後、抽出された人の価値観特徴に合わせたデザインとキャッチコピーでレシート広告を発行する。

ローソンが8月に実施した新商品実験では、会員全体の平均購入率に対し、上記方法で抽出された会員の購入率はレシート広告を出さなかった場合で4倍、レシート広告を出した場合では12倍という結果となったという。