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Apple Watchで心房細動予兆検知・通知。東京海上が実証実験
2021年10月7日 09:00
東京海上日動火災保険は、Apple Watchから収集されるヘルスデータを活用して疾病の早期発見を図る実証実験を行なう。疾病の予兆を検知し、顧客の「行動変容」を促すための新たなソリューション開発を目指す。
実験参加者は、iOSのプロトタイプアプリをインストールした上で、期間中は配布されたApple Watchを常に装着。Apple Watchの不規則な心拍数の通知機能を活用して心房細動の予兆をモニタリングし、一定の条件に合致した場合、アプリを通じて対象者にアラートをプッシュ通知する。アラート後、早期に医療機関への受診を行なうという行動変容に繋がるかを検証する。実証期間は10月から12月で、対象者は東京海上グループ社員約150名。
なお、不規則な心拍数とは、心臓の鼓動を確認して心房細動を示唆する不規則な心拍リズムがないかどうかチェックするというApple Watchの機能。心房細動とは、本来は一定のリズムの電気活動で動く心房が、無秩序に電気活動をしてけいれんしている状態を指す。
今後、実証実験で得られた課題やデータを検証し、疾病の予兆検知に繋がる新たなソリューションの開発を目指す。また、東京海上グループが有する事故データやリスクマネジメントのノウハウと、Apple Watchなど最先端のテクノロジーを掛け合わせ、社会課題の解決に繋がるヘルスケアソリューションの創出を目指す。
なお実証実験には、アップルからApple Watchのアプリケーション開発に関する技術的なサポートを受けている。