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アンテナも紙製、プラフリーのICタグを凸版が開発

凸版印刷の環境配慮型ICタグラベル用の紙製のアンテナ基材

凸版印刷は、製造・物流分野で使われる、商品情報を管理する低価格帯のICタグのシリーズにおいて、アンテナ基材に紙を用いた環境配慮型のICタグラベルを開発、10月より販売を開始する。

ICタグのアンテナは、基材上に導電性インキで印刷することによって形成される。アンテナ基材に紙を用いると、従来は通信距離が短く十分な通信性能が得られなかったが、凸版独自の通信性能を維持した紙のアンテナが開発され、これによりプラスチックを使用しない環境配慮型ICタグラベルが実現した。

製品にはFSC認証紙を使用。プラスチックフリーになることで、従来品と比較して、100万枚で約110kgのプラスチック樹脂の使用を削減する。また従来品と比較して20%の薄型化も実現、貼り付けた書類などをかさねてもかさばらず、利便性が向上する。さらに、剥がすとラベルが壊れ通信不能となる設計で、再利用による偽造防止を実現する。

紙のICタグラベルの価格は、従来品と比べて約10%増。仕様や数量により異なる。

環境配慮型ICタグラベル(左)、紙製のアンテナ基材(右)