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ホンダ、「アバターロボット」開発。缶ジュースも空けられる

ホンダは、バーチャルに自己能力を拡張する「Hondaアバターロボット」の開発を発表。2030年代の実用化を視野に、2023年度中の技術実証開始を目指す。

アバターロボットは、人の分身となって作業ができるロボットで、遠隔地からVRゴーグルなどを着用した人間が、ロボットからの視界を見ながら作業できる。リモートでありながら、その場にいるようにモノを扱えることがメリットとしている。

アバターロボットの開発の核となるのが、ホンダが開発した「多指ハンド」と、独自のAIサポート遠隔操縦機能。多指ハンドによって、人間用の道具をそのまま使用でき、AIのサポートによって、複雑な作業をより直感的な操作で早く正確に行なえることを目指す。

缶のプルタブ開け

多指ハンドでは、これまでロボティクス研究での長年の課題となっていた、小さなものをつまむ繊細さと、固いフタを空ける力強さを「人並みに」両立できる手を実現したという。AIサポート遠隔操縦機能は、その動作をサポートすることで、スムーズに物体を把持したり、細かい力の制御ができるようにする。

コインをつまむ
ペットボトルのフタ開け
重量物把持(15kg)

現在は、ハードウェアの小型化と「把持する」「操る」といった動作のさらなる精度の向上に取り組んでいるとし、2023年に技術実証、2030年代の実用化を目指す。

ホンダがイメージするアバターロボット