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セイコー、新生スピードタイマー発表。往年のストップウオッチ・デザインも
2021年9月30日 14:24
セイコーウオッチは、「セイコー プロスペックス」の新作として、歴史的なクロノグラフの名称を受け継ぐモデル「SPEEDTIMER」シリーズを11月6日に発売する。機械式は数量限定を含む2モデル、クオーツ式は4モデルがラインナップされる。価格は機械式が330,000円~352,000円、クオーツ式が74,800円。
セイコーは、1964年の東京オリンピックに1/100秒の計測が可能なストップウオッチを導入、同年にはストップウオッチ機能を腕時計に組み込んだ国産初のクロノグラフ「クラウン クロノグラフ」を発売している。1969年には、世界で初めてクロノグラフと自動巻きを両立させたムーブメントを搭載する「スピードタイマー」を発売、スタート・ストップ時の指針ずれや針飛びを抑制する垂直クラッチを搭載し、すぐれた精度を実現した。
歴史的なモデルの名を受け継ぎ、満を持して登場するという新生SPEEDTIMERは、セイコーが長年培ってきた高い実用性を追求したデザイン哲学を反映。時間を正確に読み取るための視認性、判読性を備えるのが特徴。
SPEEDTIMER メカニカルクロノグラフ
機械式のムーブメントを搭載するモデルは、世界限定1,000本の「SPEEDTIMER メカニカルクロノグラフ Limited Edition」(SBEC007)と、レギュラーモデルの「SPEEDTIMER メカニカルクロノグラフ」(SBEC009)の2モデル。
限定モデル
限定モデルは、1964年のストップウオッチの設計思想やデザインを継承。クロノグラフ秒針はダイヤル外周のタキメーター目盛りまで届く長さで、先端をダイヤル側に曲げて判読性を追求している。プッシュボタンやリューズの形状も押しやすさや操作のしやすさを追求した形状で、優れた操作性を兼ね備えた。
新開発のメタルブレスレットは厚みと重量感を最適化、重心を下げたケースと合わせて装着性を高めた。
交換用として付属のカーフストラップは、ストラップの裏側の縫い目を隠すコンシール加工が採用されており、汗や皮脂による革素材の劣化を抑え耐久性を高めている。
レギュラーモデル
レギュラーモデルは、レトロなデザインを採用したネオクラシックな装いが特徴。時分針は太くシャープな形状で、プッシュボタンは1964年のクラウン クロノグラフからインスピレーションを得た形状。蓄光塗料のルミブライトはビンテージ調のカラーで、クラシックな印象で仕上げられている。
ムーブメント、ケース
裏蓋はシースルーバックで、新型のメカニカルクロノグラフムーブメント「キャリバー8R46」を見ることが可能。1969年のスピードタイマーから継承する垂直クラッチに加えてコラムホイールを搭載、3本のアームが一体となったセイコー独自形状の三叉ハンマーは、フライバックを確実に行なえ、耐久性やメンテナンス性にも優れる。
ムーブメントの精度は平均日差+25~-15秒、パワーリザーブは約45時間。石数は34石で、振動数は28,800振動/時。
ステンレススチール製ケース・ブレスレットは、耐傷性を高めるダイヤシールド加工が施される。風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス。防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。ケース径は42.5mm、厚さは15.1mm。
SPEEDTIMER ソーラー クロノグラフ
クオーツ式モデルは、ストップウオッチ機能を搭載するソーラー発電のクロノグラフムーブメント「キャリバーV192」を搭載する。価格はいずれも74,800円。
ケース径39mmと比較的コンパクトなサイズで、4種類のデザインをラインナップする。風防のカーブサファイアガラスによりクラシカルなイメージも供えた。ケース・ブレスレットには緻密なヘアライン加工とポリッシュ仕上げが組み合わされ存在感を、ダイヤルは砂目調のパターンで光の反射を抑え視認性を高めた。
ムーブメントは「キャリバーV192」で、精度は平均月差±15秒。ケース・ブレスレットはステンレススチール製。防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。ケース径は39mm、厚さは13.3mm。