高野山内の路線バスでVisaのタッチ決済。南海電鉄からバスまでタッチで乗継

高野山内・山麓の路線バスで「Visaのタッチ決済」による実証実験が行なわれる。期間は10月1日から12月12日までで、バスの乗車口と降車口にVisaのタッチ決済の専用リーダーを設置し、乗車・降車時にVisaのタッチ決済でタッチして、乗車区間に基づいた運賃を支払える。

実証実験では、南海電気鉄道と南海りんかんバス、Visa、三井住友カード、QUADRAC、小田原機器の6社が協力。目的は、公共交通機関での支払い方法の選択肢の拡大と、海外で普及しているVisaのタッチ決済を観光バス路線で導入することによる環境整備課題の抽出。

対象路線は、南海りんかんバス【高野山内路線バス】高野山内線、千手大門線、鶯谷線(停留所数27)と、【高野山麓世界遺産アクセスバス】橋本丹生都比売線、高野丹生都比売線(停留所数14)。

南海電鉄16駅では、12月12日までVisaのタッチ決済とQRコードの「南海デジタルチケット」による実証実験も実施している。南海電鉄からスムーズに南海りんかんバスも利用できるよう環境整備を目指しており、Visaのタッチ決済で、鉄道から観光地までのバスを乗継利用できるのは国内初となる。

また、紀伊半島外国人観光客受入推進協議会「高野山デジタル対応推進部会」では南海デジタルチケットを利用し、10月1日から11月28日まで高野山エリアを中心としたMaaS事業の実証事業「KiiPass Koyasan(キーパス高野山)」を実施する。