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佐川急便と日本郵便、物流サービスで協業。「ゆうパケット」を佐川で

佐川急便と日本郵便は、物流サービスにおける課題解決と利便性向上に向けた協業について基本合意した。11月以降、日本郵便の小型宅配便「ゆうパケット」を活用したサービスを佐川急便で開始するほか、国際荷物輸送やクール宅配便などでも連携していく。

今回の協業においては、相互の物流サービス、輸送・集配ネットワーク、システム・ノウハウの共同活用を推進。相互の経営資源の活用による国内外輸送サービス提供を目指す。

小型宅配便荷物の輸送での連携は、11月以降準備でき次第スタート。日本郵便によるポスト投函型の小型宅配便「ゆうパケット」を活用したサービスを佐川急便で取り扱う。佐川急便が顧客から預った荷物を日本郵便に差し出し、日本郵便の配送網で届ける。

10月以降に、国際荷物輸送でも連携。日本郵便による世界120以上の国・地域への国際郵便サービス「EMS」を活用したサービスを佐川急便で取り扱い開始する。佐川急便が顧客からEMSを預かり、日本郵便に差し出し、EMSの配送網で届ける。

クール宅配便においては、2022年1月以降準備でき次第連携。ゆうパックの保冷品配送サービスの一部を佐川急便で取り扱い。佐川急便では1999年の「飛脚クール便」開始以降、冷蔵・冷凍輸送サービスを展開しているが、日本郵便のゆうパック利用者にも同品質のサービスを提供する。

両社は今後、シナジーを最大限に発揮するためワーキングチームを組成し、上記以外にも顧客利便性を高めるサービス開発やインフラの構築に向けての協議を開始。また、両社が持つリソースを活用し、宅配便の共同配送や拠点間輸送で両社の荷物を積み合わせる幹線輸送の共同運行などの協業方法を検討していく。