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無印、新宿2店舗刷新。環境と財布に優しい「ReMUJI」「もったいない市」
2021年9月9日 18:48
良品計画は、9月10日にリニューアルオープンする「MUJI 新宿」「無印良品 新宿」のメディア内覧会を実施した。
両店舗はいずれも新宿3丁目に位置し、MUJI 新宿は靖国通り沿いの新宿ピカデリー地下1階から地上2階、無印良品 新宿は新宿通り沿いで伊勢丹 新宿店に隣接するいさみやビル地下1階から地上3階に店を構える。
MUJI 新宿に「ReMUJI」「もったいない市」常設
MUJI 新宿は、環境や社会課題を見据えた品揃え・サービスに特化。「ReMUJI」「もったいない市」などの売場や不用品回収活動の拡大などにより、一人ひとりが何をできるか来店客とともに考え、新宿の街から地球の未来を考えるきっかけとなる店舗を目指す。
ReMUJIは、古着を染め直して再生・販売する取り組みで、2010年より実施している。MUJI 新宿では、無印良品最大のReMUJI売場を展開。色のバリエーションも増やしている。
また、今まで染めに回せていなかった素材や色まで対象を拡大し、洗いなおして古着として販売。回収した衣料品の中で、ほつれや破れがあり、規格外としていたものも、パッチワークなどの加工を施した「つながる服」として再商品化している。
MUJI 新宿では、回収・リサイクルカウンターを設置。ReMUJIとして再生させる衣料品のほか、食料品、本、紙袋、保冷剤、タオルやシーツなどの布製品、PET容器、歯ブラシ、欠けた食器、スチールユニットシェルフを受け付ける。回収したものは、再利用や再販売につなげるほか、必要な人へ譲ったり、プラスチック原料などにリサイクルするといった取り組みを行なう。
もったいない市は、家具や雑貨などを対象に、製造過程における傷や汚れ、色味や染め具合など、使用には支障はないものの規格外とされ販売できない商品を、ディスカウント価格で販売。廃棄物の削減につなげる。
フードロス削減に向けた取り組みも実施。賞味期限が迫っている缶詰、レトルト食品、乾物、乾麺、飲料、調味料などを店舗で回収し、NPO団体を通じて必要としている人に届ける「フードドライブ」を導入する。
また、地下1階のCafé&Meal MUJIでは、店頭のみで提供していたデリメニューのパック詰め販売や、ジビエ料理の取り扱いなどを行なう。
古本に関しては、長野で古本を取り扱うバリューブックスの協力のもと、店内に「古紙になるはずだった本」のコーナーを設置。バリューブックスには1日約2万冊集まり、その半数の1万冊は古紙回収へ回っているとし、その一部を同コーナーで展開。「本が本として生きる機会をつくる」としている。
廃棄物削減のほか、人々の多様性に配慮した店舗を目指し、男女共用トイレの設置、車いすのアテンドサービス、手話や多言語対応可能なスタッフの配置、筆談器の設置などに取り組む。
2階には、良品計画が運営する、アートやデザインを軸とした置物や食器、家具などを展開するIDÉEの売場を設置。また、IDÉE以外の無印良品の家具もエリア最大の品揃えに拡大する。
無印良品 新宿に自販機、セルフレジ、日替わり弁当
無印良品 新宿の店頭には、24時間利用可能な無印良品の自動販売機を5台設置。ドリンクのほか、バウムなどの軽食、マスク・歯ブラシなどのアメニティ、折り畳み傘などを購入できる。決済は現金のほか、交通系ICやiD、QUICPayなどの電子マネーに対応する。
2階の有人レジは、緊急事態宣言下で稼働していなかったが、新たにセルフレジを設置。対応する決済方法は有人レジと同様で、現金、クレジットカード、交通系IC、MUJI passport Payなど。iDやQUICPayなどには対応していない。
商品ラインアップについては、購入頻度の高い日用品や食品に集中。1階では、冷凍食品や日替り弁当、セルフサービスのコーヒーを新宿店で初めて導入するなど、食品の品揃えを拡大する。
2階と3階では化粧品、キッチン用品、掃除・洗濯用品、収納用品、地下1階では衣服雑貨を展開。地下1階の靴下、肌着・ホームウェアの売り場面積を2倍に拡大し、必要な時に必要なものが買える店舗を目指す。
MUJI 新宿と無印良品 新宿は近所ということもあり、今回のリニューアルには、MUJI新宿は環境や社会課題への取り組み、無印良品 新宿は生活必需品という役割を持たせる狙いもあるという。新宿ではルミネ新宿および新宿ペペにも無印良品の店舗を構えるが、これらはそれぞれの路線ユーザーが利用するという役割を担っているとしている。
所在地および売場面積は、MUJI 新宿が東京都新宿区新宿 3-15-15 新宿ピカデリー、1,042m2、無印良品 新宿が東京都新宿区新宿3-17-1 いさみやビル、992m2。