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東京駅と横浜駅に無人コーヒースタンド。ロボバリスタ「Ella」

JR東日本は、シンガポールのスタートアップ Crown Technologies Holding(以下 Crown)と連携し、ロボバリスタ「Ella(エラ)」を活用して無人化・省人化したコーヒーサービスのテストマーケティングを、東京駅と横浜駅で12月より開始する。

EllaはCrownが開発した、バリスタが行なう一連の作業を無人化し、狭小スペースでのコーヒーサービスを可能とするロボバリスタ。カフェ、待合室、券売機跡地など駅施設の配置や機能を見直し、限られた駅構内のスペースを有効活用することを目的に検証する。

オーダー方法は、モバイルオーダーとタッチオーダーに対応。モバイルオーダーはCrown開発のアプリを使った注文方法で、待ち時間なしでコーヒーを受け取れる。決済はクレジットカード。

タッチオーダーは、Ellaに搭載されたタッチパネルから注文するもので、決済は交通系IC。オーダー後にロボットアームが作動し、その動きに応じたLEDライトの演出とともにコーヒーを提供する。

ロボットアームの速度は1時間あたり約200杯。コーヒーやチョコレートドリンクなどを提供し、200通り以上の組み合わせが可能。カスタマイズされたお気に入りの登録もできる。

Ella導入により、新感覚のエキナカのコーヒーサービス提供、人手不足の解消や飲食店舗の収支構造の改善といった課題解決、コロナ禍で高まった非接触・非対面ニーズへの対応を見込む。設置スペースは3×1.5m(横×奥行)。

テストマーケティング終了後は、ロイヤルカスタマー向けサービスとして、AI分析を使ってカスタマイズしたお好みコーヒーサービスを提供予定。また、JREパスポートのコーヒーサブスクリプションサービスとして提供するなどのサービス実現に向け、Crownとともに日本法人を立ち上げることを予定している。

JR東日本では、これまで国内のスタートアップ企業を中心に進めてきたオープンイノベーションの取り組みを、海外に広げることを計画しており、Crownとの連携はその第1弾となる。