凸版、国内初「リサイクルPET-G」カード。エポスカードが採用

リサイクルPET-G樹脂を使用した非接触対応のICカード「eマーケットカードエポス」

凸版印刷は、リサイクルPET-G樹脂を使用した非接触対応のICカードを開発、クレジットカードなどに向け提供を開始した。カードの主材料にPET-Gを使用するのは日本では初めて。丸井グループのエポスカードがオンラインショップ加盟店向けに発行しているカード「eマーケットカードエポス」に採用されている。

非晶性ポリエチレンテレフタレート(PET-G)樹脂は、燃やしても有害物質がでない素材。カード用のリサイクル素材は、リサイクルPETやリサイクルPVCが主流であるものの、凸版は欧州サプライヤーから部材を調達することで、カードの主材料にリサイクルPET-Gを使用したICカードを日本で初めて実現した。

カードはデュアルインターフェースICチップを搭載しており、非接触の通信にも対応。クレジットカードや金融系カードのほか、ポイントカードや会員証などさまざまな用途に利用できる。

カードの提供価格は、新材のPET-Gカードと比較して、リサイクルPET-Gカードは約5%増しになるとしている。

凸版は、環境配慮型カードや関連サービスの販売で2025年度に約40億円の売上を目指す。リサイクル材料のカードの製造比率もさらに高めていくとしている。