アップル、“リーダー”アプリからの外部リンクを許可。公取委の調査終了

Appleは2日、日本における公正取引委員会による調査終了と、App Storeに導入するアップデートを発表した。この変更は2022年初めに適用予定で、「リーダー」アプリケーションのデベロッパは、アプリ内に自社ウェブサイトへのリンクを入れられるようになる。

この合意は、日本の公正取引委員会との間でなされたものだが、Appleはこの変更を、App Storeで公開されている世界中のすべてのリーダーアプリに適用。「リーダー」アプリとは、デジタル版の雑誌、新聞、書籍、オーディオ、音楽、ビデオの購入済みコンテンツやサブスクリプションコンテンツを提供するアプリ。

App Storeのガイドラインでは、デベロッパにAppleのアプリ内決済システムを利用したサービス・サブスクリプションを販売することを義務付けてきた。ただし、リーダーアプリケーションの一部のデベロッパは、アプリ内購入サービスを提供していないことから、アプリのデベロッパが自社ウェブサイトへのリンクを1つ設置できるようにすることで公取委と合意した。

この変更が2022年初めに適用される前に、Appleはガイドラインと審査プロセスを更新し、リーダーアプリケーションのユーザーがApp Storeで安全な体験ができるようにする。App Store取引システムを使ったアプリ内課金は、これからもユーザーに安全で信頼できる決済方法として提供するが、加えてリーダーアプリケーションのデベロッパが、ユーザーを外部ウェブサイトにリンクする場合のユーザー保護もサポートしていく。