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Clubhouse「空間オーディオ」に対応。立体的な会話が可能に

音声SNSのClubhouseは、8月30日からiOSアプリのユーザーを対象に「空間オーディオ(Spatial Audio)」機能を提供開始した。近日中にAndroid版の提供も開始予定。

空間オーディオ機能は、スピーカーや音楽、ステレオ音源などの音を、立体的な音空間とし、豊かな音場の広がりと臨場感のある体験を可能にするもの。リスナーは、あたかも多くのスピーカーを使って部屋の異なる場所で会話をしているような立体的な音声が楽しめるという。

同技術は、Clubhouseの「room」の中の各スピーカーに特定の空間的位置情報を割り当て、最大の明瞭度が得られるようにスピーカーを均等に配置するよう配慮。その後、各入力音声に対してHRTF(頭部伝達関数)と追加音声処理を適用し、各スピーカーの音声が特定の位置から聞こえてくるようにリスナーに体験させる。これは、音楽などのステレオ音源に対しても適用でき、空間オーディオ環境でのステレオ効果を維持する。

ヘッドフォンやカーステレオシステムにおいても、ステレオの左右チャンネルの分離が維持され、Clubhouseの音楽のライブ演奏やコメディーショーでは、バーチャルクラブの隅々から、拍手や笑い声が聞こえてきるという。

Clubhouseではこの数カ月でAndroidに対応したほか、メンバー同士が直接メッセージをやり取りできるBackchannelなどの機能を追加。世界中で毎日70万以上の「room」が作成されており、5月時点の数値の2倍以上の水準で、特に日本は最も活気のある地域の一つとなっているという。

Clubhouseでは毎月アプリアイコンを変更しており、今月のアイコンは、Clubhouseで最も人気のあるコメディー番組「Hot on the Mic」のクリエーター、リア・ラマー(LeahLamarr)さん