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グランドセイコー、新スプリングドライブムーブメント搭載の限定モデル
2021年8月25日 11:50
セイコーウオッチは、「グランドセイコー」のHeritage Collection セイコー創業140周年記念限定モデルの新作として、新型スプリングドライブムーブメントを搭載する2モデルを発売する。大樹の年輪を表現したダイヤルと18Kピンクゴールドケースのモデル「SLGA008」は11月19日発売で、価格は550万円、数量は世界限定140本。諏訪湖の水面をモチーフとしたモデル「SLGA007」は12月10日発売で、価格は99万円、数量は世界限定2,021本。
SLGA008
SLGA008は、一年ごとに一層ずつ年輪を重ねる大樹をイメージしたダイヤルを搭載。グランドセイコーは、大樹の年輪をイメージしたダイヤルを搭載するプラチナケースのモデル「SLGH007」を2月に発表、7月に発売している。今回のSLGA008は同様のコンセプトで、ケースを18Kピンクゴールドに、ダイヤルをダークブラウンにしたモデル。ムーブメントは新型スプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」を搭載する。
グランドセイコーのデザイン文法を継承し、ザラツ研磨による歪みのないケースや、深い溝で力強いインデックス、立体的な時分針といった特徴を備える。
ケース径は40mm、厚さは11.8mm。防水性能は日常生活用強化防水(10気圧防水)。風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス。ストラップはクロコダイル。
SLGA007
SLGA007は、グランドセイコーのスプリングドライブが作られる工房からほど近い、長野県の諏訪湖がテーマのモデル。ダイヤルは早朝の諏訪湖の水面を、型打ちの「ミナモパターン」として表現しており、光のあたる角度で水面のような表情を見せるようになっている。グランドセイコーのロゴと秒針は金色で、水面に煌めく朝日を表現した。
搭載されるムーブメントは新型のスプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」。
グランドセイコーのデザイン文法を継承し、ザラツ研磨による歪みのないケースや、深い溝で力強いインデックス、立体的な時分針といった特徴を備える。
ケース・ブレスレットはステンレススチール製。ケース径は40mm、厚さは11.8mm。防水性能は日常生活用強化防水(10気圧防水)。風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス。
新スプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」
両モデルともに、グランドセイコー専用の新スプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」を搭載する。これは、2020年に登場した最新の「キャリバー9RA5」と同等の性能を実現しながら、ケースの薄型化を実現するムーブメント。
具体的には、従来はダイヤル上に搭載されていたパワーリザーブインジケーターがムーブメントの裏側に配置されており、これにより針の取り付け位置を下げ、ケースの薄型化を実現する。パワーリザーブはシースルーバックとなっている裏蓋越しに確認できる。インジケーター針はブルースチールとなっている。またムーブメントのパーツには、厳寒期の信州地方で見られる霧氷を表現した「信州霧氷仕上げ」が施される。
このほか、大きさの異なる2つの香箱「デュアルサイズバレル」を採用し、パワーリザーブは最大約120時間(5日間)と長時間を実現する。温度センサー内蔵のICが新規開発され、3カ月間のエージングを経て性能の安定した水晶振動子を選別、これらICと水晶振動子を新構造のパッケージICとして組み込み温度補正精度を向上させており、平均月差±10秒(日差±0.5秒相当)の高精度を実現する。
自動巻き上げ機構のマジックレバーは中心位置からオフセットして搭載し、薄型化を実現。歯車の輪列はムーブメントの中心近くに展開し、一枚板で多くの軸を支えるワンピースセンターブリッジにより、耐衝撃性を確保した。りゅうずの位置は裏蓋側に寄せられ、低重心化することでケースの装着感も高めている。石数は38石。