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上越新幹線、途中駅のエキナカ商品をスマホ注文・座席にデリバリー
2021年8月23日 17:50
ジェイアール東日本企画は、エキナカ商品を途中駅から新幹線車内へ積み込み、乗客の座席まで届ける「モバイルオーダー&デリバリー型車内販売」の実証実験を、9月4日から実施する。
「座席認証&オーダーシステム」による利便性とニーズの検証、車内サービスの将来像策定にあたっての検証データ収集を目的とした実証実験。実施期間は9月4日から10月1日までの土休日で、対象列車はMaxとき316号(新潟駅10時18分発・東京駅12時28分着)、Maxとき321号(東京駅12時40分発・新潟駅14時48分着)のグリーン車(15、16号車2階席)。
実証実験で購入できるのはCoCoLo湯沢「ぽんしゅ館」の商品で、注文が入った商品を越後湯沢駅停車時に列車に積み込み、車内スタッフが注文した乗客の座席まで届ける。注文の締め切りは、上り列車は長岡駅発車前まで、下り列車は高崎駅発車前まで。
期間中、対象列車のグリーン車テーブル面にQRコードステッカーを掲示。利用者は、スマホでQRコードを読み取ってサイトにアクセスし、商品を選んで注文する。決済は座席での商品受取時に、現金、Suica等交通系電子マネー、クレジットカードにて行なう。別途配送料が必要で、1回の注文につき300円。
全ての座席に異なるQRコードが割り当てられており、乗客が注文画面にアクセスした時点でサーバー側にて座席を判別。車内スタッフ側では、編成ごとに異なるQRコードを車内に設置。乗務開始時に専用アプリが入った端末で読み込むことで、その編成内の座席からの注文のみを受け付けるよう設定される。
新幹線では、上りか下りかの進行方向によって座席が反転するため、テーブル面にあるQRコードと座席の位置関係は変化するが、今回採用するシステムではタイプごとの反転パターンを法則化。車内スタッフが乗務する際にアプリに入力する列車番号によって、当該編成が上り運行か下り運行かを判別し、自動的にQRコードと座席の対応関係を切り替える。
取扱商品は、「南魚沼産コシヒカリ 2合風呂敷包み」(740円)、「まいたけ魚沼カレー 170g缶」(600円)、「竹島屋 白い柿ピー」(330円)、「笹だんご 粒あん」(140円)、「ぽんしゅ館オリジナル唎き猪口 3勺」(300円)など。
上越新幹線では2019年の新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン中に、モバイルオーダー型の車内販売「『美食旅』新幹線 TRAIN DELI(トレイン・デリ)」を実施。より多様なニーズに応えることを目的に、新しい仕組みの車内販売の実証実験を実施する。