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国交省、全国56都市を3D都市モデル化完了。オープンデータ公開
2021年8月6日 18:50
国土交通省は、全国56都市の3D都市モデルをオープンデータ化し、公開した。東京23区をはじめとした全国都道府県の主要都市がデータ化されている。
2020年度からスタートした「Project PLATEAU」による、現実の都市をサイバー空間に再現する3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化するプロジェクトによるもの。公募で選定した全国56都市(面積約1万km2、建物約1千万棟)全てのオープンデータ化が完了し、人社会基盤情報流通推進協議会が運用する「G空間情報センター」でダウンロードが可能になった。
PLATEAUのオープンデータには政府標準利用規約、CC BY 4.0等のオープンライセンスが採用されており、クレジット表記を行なうことで、データの複製、再配布、加工、商用利用等が可能になる。また、PLATEAU Webサイト上ではデータ仕様を標準仕様書等のドキュメントとして公開している。
今後は、3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化のエコシステムを構築。スマートシティの社会実装を推進するため、効率的なデータ整備手法の確立、データ仕様の拡張、社会的要請の高いテーマや先進技術を取り込んだユースケースの開発等に取り組み、地方公共団体による3D都市モデルの整備を支援する。
また、国土交通省はデジタルツインの実現に向けた連携も拡充。同省が開発を進める「国土交通データプラットフォーム」での3D地形図表示を可能にし、PLATEAU Webの3D都市モデルなどとのデータ連携も進める。
国土交通省と民間等のデータによるデジタルツインの実現を目指し、構造物の2次元CADから3次元モデルを自動生成する機能や、データハブ機能、情報発信機能のあるプラットフォーム構築を行なう。APIにより、データを最新の状態で提供できるようにし、業務効率化やスマートシティ推進、産学官連携によるイノベーション創出などを行なう。