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サイバーエージェント、著名人を「デジタルツイン」。第一弾は冨永愛
2021年8月3日 12:35
サイバーエージェントは、タレントやアーティストなどの公式3DCGモデルを制作し、著名人の「分身」となるデジタルツインをキャスティングするサービス「デジタルツインレーベル」を、芸能事務所および著名人向けに開始した。
事前に著名人の全身の3DCGデータ・身体的特徴を捉えるモーションデータ・音声データなどを取得し、本人の「分身」となる高精細なデジタルツインを制作。広告プロモーションなどへのCGキャスティングや、デジタルツインを起用した企画立案などを実施する。
これにより、本人同士の対談や、ドラマやCMなどで未来と現在の姿での映像共演ができるほか、アスリートは世界中で試合を行なっているオンシーズンでもCM撮影ができるなど、物理的な制限から解放されたタレント活動が可能になる。ダンスや音楽の演奏など本人のスキルを拡張した表現などもCG技術で実現する。
公式3DCGモデルはガイドラインに則って制作・管理を実施し、著名人の偽物を発見する技術にも投資。フェイクデータの検知・摘発を行なうことで、著名人の著作権や肖像権の保護、各メディアの信頼性の確保に努める。
サイバーエージェントのAI技術研究組織「AI Lab」と、子会社でフォトグラメトリー技術や、デジタルヒューマン等のCG技術を強みとする「CyberHuman Productions」と共同制作。高精細な3Dフェイシャルスキャン撮影が可能な出張型3DCGスキャンカー「THE AVATAR TRUCK」や、「全身3Dスキャンシステム」、カメラやセンサーによって顔や身体の動きの特徴をとらえる「モーションキャプチャシステム」から取得したデータを組み合わせて実現している。
今後は、2023年までに著名人500人のデジタルツインの制作およびキャスティングを目指し、デジタル空間における様々な活動を促進していく。
第一弾として、モデルの冨永愛さんが全身を3DCG化。表情豊かな静止画や、バーチャルファッションショーでのウォーキングなど、動きのある映像出演も可能とし、メタヴァース空間での新たなブランディング構築に挑戦するという。