ホンダ、スマホとリンクするロボット草刈機「Grass Miimo」

ホンダは、ロボット草刈機「Grass Miimo(グラスミーモ) HRM3000K1」の発売を開始した。価格は643,500円。

専用の信号を発信する「エリアワイヤー」で設定した範囲の草刈作業を、指定したプログラムに従い自動で行なう電動のロボット草刈機。2017年6月発売のロボット芝刈機「Miimo」の機能を継承しながら改良を加え、果樹園など広範囲の敷地に生える雑草を刈り、設定した草丈を維持する。

スマートフォンやタブレット端末による遠隔操作・監視を可能とする専用アプリ「Mii-monitor」に対応。グラスミーモ本体に付属した通信端末の「TCU」(telematics control unit)と、アプリをダウンロードしたスマートフォンなどで、作業指示やリアルタイムでの作業状況の確認、設定変更などが可能になる。AIスピーカーを使った音声操作にも対応する。トラブルで本体が停止したり異常が発生したりした場合は、スマートフォンなどでユーザーへエラーメッセージを通知。離れた場所からでも草刈作業を管理できる。

草刈作業エリアは最大4,000m2。草の刈高さは20mm～60mmの間を5mm刻みで細かく設定可能。草の成長や作業エリアの状況など、さまざまな条件に合わせて最適な作業指示をプログラムで設定できる。17.6Wのモーターを搭載し、最大登坂能力は25度。傾斜自律制御システムを搭載し、傾斜地や起伏のある場所でも高い直進性能を発揮する。

ブレードには360度回転するフリー刃を採用し、石などの障害物からの衝撃を逃がす構造で、刈刃の欠損や石飛を軽減する。また、フリー刃の回転方向を自動で制御し、刈刃の摩耗の偏りを抑えることで切れ味の良い状態も保つ。本体には、水洗いも可能な防水システムを採用。刈刃面にも直接水をかけて草や汚れを落とすことができる。

モーター軸部は草巻き込み防止機能を採用。タイヤには耕運機開発で培ったノウハウを活かし、落ち葉や実、土の付着などを軽減するタイヤパターンを施している。本体サイズは710×550×300mm。重量は14.3kg。