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熱中症アラートで日傘を1日無料レンタル。アイカサ

傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupは、環境省と天気予報専⾨メディア「tenki.jp」との連携を開始した。熱中症の危険性が極めて⾼い場合に発表される「熱中症警戒アラート」が対象地域に発表された⽇に、全国のアイカサを無料化する。期間は7月20日から10月27日まで。

環境省と気象庁は熱中症予防⾏動を促す「熱中症警戒アラート」を、2021年度から全国で運用を開始している。また、環境省は、暑さ対策として暑さ指数(WBGT)の低減効果が比較的高い「日傘」の積極的な活用も推進しており、アイカサとの日傘利用に関する連携を強化してきた。

今年はtenki.jpとも連携し、tenki.jpアプリの天気予報画⾯に、熱中症に注意が必要な⽇に注意喚起のバナーが表⽰されるようになる。

キャンペーンでは、アイカサ設置都府県で「熱中症警戒アラート」が発表された⽇に全国のアイカサが24時間無料となる。熱中症警戒アラートは、暑さ指数予測値に基づき、前日17時と当日朝5時の1日2回発表される。

現在のアイカサ設置都府県は、東京都、埼⽟県、神奈川県、茨城県、愛知県、岡⼭県、⼤阪府、兵庫県、奈良県、福岡県。熱中症警戒アラートが発表されると、アイカサアプリのマップ上に表示されるバナー内に無料クーポンコードを掲載。コードをアイカサアプリのマイページにある「クーポン適応欄」に記入することで利用できる。月額使い放題プランや各種他クーポン等利用時は適応外。無料利用でも傘のレンタルには事前に決済登録が必要になる。

アイカサの日傘は雨傘としても使える晴雨兼用で、遮熱は90%以上。

厚生労働省の調べによると、日傘を使用すると1℃から3℃程度のWBGT低減効果があり、熱中症警戒レベルが1段階低下するという。熱ストレスの低減効果も確認され、人工気象室(気温30℃、湿度50%、日射量1.2kW/m2、風速0.5m/s)でのテストでは、帽子のみをかぶった場合と、日射を99%以上カットする日傘を使った場合では、被験者の汗の量が約17%減少したという。その他、環境省が行なったヒートアイランド減少に対する適応策の効果調査でも、クールビズに日傘を併用することで、暑熱ストレス(汗の量)を合計約20%低減でき、10m間隔で街路樹を形成する効果に匹敵するという。