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東京駅前「TOKYO TORCH 常盤橋タワー」。“働く”を豊かにするデジタル技術
2021年7月19日 18:48
東京駅日本橋口前にて7月21日にオープンする「TOKYO TORCH」の第1弾プロジェクト「常盤橋タワー」の内覧会が行なわれた。ここでは就業者専用アプリ「TOKYO TORCH App for 常盤橋タワー」を導入するなど、“これからの「働く」を豊かにする”ことを目指したというオフィスフロアの模様をお送りする。
TOKYO TORCHは、三菱地所が開発を進める2027年度全体完成予定の街区で、21日にオープンする38階建ての常盤橋タワーのほか、2027年度竣工予定の63階建て「Torch Tower」などにより構成される。
常盤橋タワーの規模は、地上38階・地下5階、高さ約212m、延床面積約146,000m2。このうち、地下1階から地上3階が商業ゾーンとなり、3階にはそのほかカフェテリアラウンジを設置。9階から37階がオフィスとなっている。なお商業ゾーンは7月21日にグランドオープン予定だったが、緊急事態宣言発出に伴い順次開業となり、一部店舗では営業時間を短縮してのプレオープンとなる。
就業者に対しては、フェンリルと共同開発した専用アプリ「TOKYO TORCH App for 常盤橋タワー」を導入。スマートフォン認証による入館のほか、一部エリアでは手かざしでのセキュリティ認証にも対応している。そのほか、3階カフェテリア「MY Shokudo」の席予約・注文・決済、8階コンファレンスルームの予約・決済、8階就業者ラウンジ内のカフェから執務フロアへのカフェデリバリー・決済、TOKYO TORCHのイベント情報の受信等といった機能が実装される。
入館時には、同アプリもしくはセキュリティーカードを使用。ゲートが開くと同時にどのエレベーターに乗れば良いかが表示され、エレベーター内でも呼び出しや階数のボタンを押すことなく、完全に非接触でオフィスに入ることができる。また、表示されたエレベーターは、この時点でエントランスの2階に向かってすでに動き出している。
手かざしでのセキュリティ認証に対応しているのは、8階の就業者専用ラウンジ。アプリ等を端末にかざしての入室のほか、スマホを携帯している状態で手をかざすことで扉が開き、入場ができる。
就業者専用ラウンジは、ブレイクタイムに使える空間で、またWeb会議用の個室ブースも設置。今後カフェも設置され、執務フロアまでのデリバリーサービスも用意する。そのほか、就業者向けにネイル×メディテーション、ヨガ×メディテーション等ウェルネス・ビューティー関連のサービスを提供。ネイルに行く時間がないなどの就業者をサポートする。
そのほか8階には8名から最大100名まで収容できる全7室の貸会議室を設置。オンライン配信ニーズの高まりを受け、カメラ、マイク、グリーンバックなどの貸出備品も用意する。
3階には、昼は就業者専用のカフェテリアラウンジ、夜は一般の人も利用できるカフェテリアとして展開する「MY Shokudo」を整備。「Diningゾーン」「Cafeゾーン」「Sakabaゾーン」「Hall&Kitchenゾーン」で構成される。8月中旬以降順次開業。店舗に設置された端末で注文できるほか、就業者専用アプリからの注文・事前決済もできる。
MY Shokudo Hall&Kitchenでは、おいしい食の体感型プログラムを展開。職場の仲間で食事を作り、食べることを通してチーム力を高める機会を提供する。また、「EAT&LEAD(イート アンド リード)」の拠点として、食従事者と消費者が対話を通して食に向き合うワークショップやプログラムを展開する。
MY Shokudoエリアはトイレも特徴。TOTOと協業し、誰もが使いやすく、リフレッシュできるトイレ「nagomuma restroom(ナゴムマ レストルーム」を設置する。個室は六角形ブース。空き状況表示サービス、空間の内装・照明・音響演出、IoTを用いた設備機器の効率的な管理(機器の利用状況や石鹸残量の把握等)が可能となっている。
そのほか常盤橋タワーでは、警備・清掃・配送分野においてロボットを実装。警備ロボット「SQ-2/SEQSENSE」、清掃ロボット「Whiz/ソフトバンクロボティクス」、配送ロボット「YUNJI DELI/NEC ネッツエスアイ」を配備し、施設管理の高度化、就業者管理の展開を図る。このうち配送ロボットは実装に向け検討中。
TOKYO TORCHの所在地は、東京都千代田区大手町2丁目、中央区八重洲1丁目。JR東京駅徒歩1分で、東京メトロ東西線 大手町駅コンコースと直結予定(2022年1月供用開始予定)。また常盤橋タワーでは、9割の入居テナントが決定している。
