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家計簿Visaプリカ「B/43」。共有口座をかんたんに作れる「ペア口座」

スマートバンクは、家計簿プリカ「B/43(ビーヨンサン)」において、家族やパートナーと共同で使える専用口座が作れる新機能「ペア口座」を提供開始した。

B/43は、Visaプリペイドカードと家計簿アプリがセットになった支出管理サービス。毎月の予算をプリペイドカードにチャージし、支払いを行なうだけで、明細が即座に自動記録されるため、日々の支出の管理をかんたんに行なえるようになる。7月時点ではiOSアプリのみで提供している。

口座への入金はコンビニATMや銀行口座から行なう。また、目的別にお金を分けて管理することができる「ポケット機能」も用意されている。

新機能の「ペア口座」は、夫婦やカップルなど、パートナーとふたりで使える専用口座が作れる。B/43を利用しているユーザー同士であれば、誰とでもアプリからペア口座を開設でき、ペア口座専用のプリペイドカードで支払うことで、リアルタイムでのふたりの支出管理が可能となる。

一般的な共有口座を開設するため、家族であることの確認書類を用意するなどの手間が発生するほか、同棲中のパートナーでは家族口座を使いたくても作れない場合がある。こうした問題を解決する機能として、ペア口座を提供する。

ペア口座では、普段利用する個人口座とは別に家族やパートナーとふたりで使える専用口座を作れ、アプリ上で簡単に口座を切り替えられる。支払い用にペア口座専用のVisaプリペイドカードを発行し、カードによる支払いはリアルタイムに口座に反映されるため、共同での家計管理が簡単になる。個人口座とペア口座の間で残高の振替にも対応する。

ペア口座の作成は、お互いのB/43アプリからQRコードを読み取り口座を連携。それぞれカードの発行申請を行なうと、カードが自宅に発送される。カードを有効化するとペア口座が完成する。

スマートバンクは、フリマアプリ「フリル(現ラクマ)」の創業メンバーである、堀井翔太氏らが立ち上げ。B/43は、資産額が大きくなく、マネーリテラシーもそれほど高くない人の「生活支出管理」のためのサービスとしてスタートしているが、今後、お金を貯める・増やすサービスなどを追加し、ユーザー基盤を拡大する。また、個人の家計からファミリーやビジネス用、あるいは副業など、用途拡大も検討していく。

現在のB/43の決済手段はVisaのプリペイドカード(リアルカード)のみだが、今後はApple PayやGoogle Payによる非接触決済や、カードのIC化対応なども検討。また、入金手段としてもコンビニやオンラインバンキングだけでなく、給与預かり(ペイロールカード)などにも制度の準備が整い次第、対応していく。

現時点では、カード発行や決済手数料でのビジネスとなるが、今後は「あと払い」や目的別口座や保険などを組み合わせた有料プランなどの追加。ビジネス拡大を図る。